【朝読書】真の稼ぐ力を表す指標〜ROICとは??〜 #株式投資
今日は、"投資×ミライ 長期投資をはじめよう"を読みました。
ROEの欠点とは??
ROE(Return On Equity)の略であり、日本語で「自己資本利益率」と言います。
僕は、株式投資を始めた頃に出会った言葉です。
計算式としては、
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
という計算式になります。
つまり、自己資本でどれだけ利益を稼いだかを表す指標です。
様々な本を読むと、20%〜30%以上が投資判断をする上での目安となっており、50%以上だとさらに良い投資先と判断できる指標です。
ただ、僕はこのROEを色々な企業の業績を見ながら疑問を思っていたことありました。
それは、「意図的にこのROEって増やせるのでは?」という疑問です。
この分母である「自己資本」を減らすことで、当期純利益が少なくても大きく見せることができることができるからです。
「では、どうやって自己資本を減らすのか?」
そのうちの1つが「負債を増やすこと」です。
B/S(バランスシート)上では、左側が資産で、右側が負債+純資産(自己資本)です。
つまり、この負債が増えることで自己資本が全体から減ることになります。
また、この本では他の方法として
自社株買い
増配
を挙げています。尚、どちらも自己資本を減らす方法です。
だから、あまりアテにできない指標ではあると思っていました。
そこをしっかり見ていくのであれば、過去から遡ってB/Sや意図的に減らしていないかをチェックする必要があります。
ROICは、ROEの欠点を補う??
僕は、正直言ってこの本を読むまでこのROIC(Return On Inveted Capital)を知りませんでした。
ROEに疑問を思った時に他に何か指標がないか探せば良かったのですが、そこまで考えが回らなかったのが事実です。
このROICの計算式は、
ROIC = 税引後営業利益 ÷ (自己資本 + 有利子負債)
です。
結局、何を示しているかというと企業が投じた資本でどれくらい利益を生み出しているかという指標です。
つまり、意図的にROEを上げるために負債(借入など)を増やしてもその負債分を計算として入れているため、それによる利益を出せていなければ、資本効率が悪いという結果になります。
さらに具体的に言えば、
P/L上での「本業での稼ぎを示す営業利益 ー 法人税など = 税引後営業利益」
そこにB/S上での
「有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債など)」に加えて、
「自己資本(純資産の部の資本金、利益剰余金など)」の合計で割ったものになります。
ここで見てきたように、僕が疑問に思っていた意図的にROEを増やすことを見抜くことができる指標だとわかりました。
ここからの考え
ここまで見てきたようにROICは、ROEの欠点を補うことができると思います。
さらにここから先に進んで考えてみると
営業利益ではなく、経常利益で計算しても良いかも…
ROEが少ない企業でもROICで計算させると割安な銘柄が見つかるかも…
過去の財務状況推移をROEとROICで見ていくと、意図的にROEを挙げているか、それとも単純に投資を拡大させているかが見抜ける
など読みながら思いました。
まだまだこの本を読んですぐなので、もっと色々な考えが思い浮かぶかもしれません。
もっともっと仮説立てて、色々な企業の財務諸表を見ていきたいと思います。
以上、読んでいただいた方はありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?