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N社を卒業した自分が見るN社

今日は前職の話を書いてみようと思います。
書こうと思ったきっかけは2つです。

1つ目は、この記事があがっていたのを見て、
そういえば、N社を退職した人が、N社ってどういった会社だったかを書いている記事ってあんまり見たことないな」と思ったこと。

2つ目は、直近で現職のお客様に、前職のサービスを勧められるということがあり、嬉しくなり、前職を振り返りたくなったこと。
(お客様はそれが私の前職のサービスだとはわかっていなかった)

私は、2015年の新卒で入社して、人事部に配属。2019年6月に退職。
「全社の教育体制の設計」などをメインにした、人材開発部という部署で働いていました。(保育の人材紹介事業部にも一時期いました)
全社/全事業部と関わる機会も多く、会社のことは多面的に理解しているつもりなので、情報としては割としっかりしていると思うので、

・これからN社に入社する人
・N社に興味を持っていて、どんな会社なのか知りたい人

などのような方に読んでもえらたら参考になるかなと思います。
細かく書こうと思うといくらでも書けるので、
・Philosophy(理念)
・Profession(仕事内容/事業)
・People(人)
・Privilege(名誉・待遇)
・その他
これらの特徴を各項目2つずつ書いてみよう
と思います。

※noteを引用させて頂いているので、一応私もN社と表記をあわせておきます。(すぐわかるかもしれませんが)
※私が在籍していた時の話が中心なので、もしかしたら今とは違うところがあるかもしれませんがご了承ください。
※あくまで私の主観です。そのつもりでご覧ください。

Philosophy(理念)から見る

N社への「会社の理念」に対する拘りは、非常に強いです。
会社HPを調べれば内容は分かるので割愛します。何が凄いかというと
「絶対に全社に浸透させる」という本気具合。
会社/組織/従業員のあらゆる活動を最大化するために一番重要なことは理念の浸透である、と言っても過言ではないくらいに力を入れています。
(私は、入社前に少しでもこの理念に共感できない、と感じたら、
この会社に参画すべきではないと思っています。)
浸透させるためにどんなことを行っているか、色々ありますが大きく2つ。

①トップからのメッセージが豊富

新卒/中途問わず、大規模になってもCEO自らが新入社員に対して、
「この会社の生い立ち」「会社が大切にしている考え方」「今の会社の状況」「これから目指す会社の未来」など時間をかけてを語ります。
(新卒の研修だと、1ヶ月の入社研修に対して、3日間くらいはこの理念の研修に使われているくらいです)

全国に拠点があるため、CEO自ら毎月1回、動画を撮影して、従業員に対して、理念を中心としてメッセージを配信したり、COOも全社会議などで、必ず理念を中心としたメッセージを発信していました。

内容としては、重複することもありますが、それはわかった上で、何回も同じメッセージを発信していたと思います。
「伝わるまで何度でも何度でも時間をかけて言い続ける」
が体現されていたなと。

②会社全体での理念に関するテストの絶対実施

上記のNOTEの上田さんの記事にも書いてあった内容です。
会社の理念に関するテストがあり、アルバイトと派遣社員を除く全社員が毎回受講必須です。

正社員だけでなく、役員や取締役の方も全員受講が必須です。
他の会社さんの話を聞いていると、役員や取締役の方は対象外という話を聞くのですが、N社はここが違うなと。
CEOやCOO、取締役や執行役員なども全員が、毎回必ずテストを受けます。テスト実施率は必ず100%まで持っていきます。
それくらい、「全員が会社の理念を理解する」ということに拘っています。

私は転職して暫く経ちましたが、今でも前職の理念などは覚えています。
(たまに今の職場でも何気なく言ってしまう)

ちなみに、ちょっと話はそれますが、N社は社内のアンケートなども基本回答率100%が基本でした。転職して、CSになり、他の企業人事の方とお話しする中で、「社員がアンケートに答えてくれないと思うんですよ。。。」と
相談をよくもらうようになって、「あ、社内アンケート等の回答率が毎回100%って、普通じゃないのか」とビックリした記憶があります。笑

毎回100%まで持っていけるのは、間違いなく組織としての強みです。
この「毎回100%」が、後述する「データドリブンな会社」に繋がってきます。

Profession(仕事内容/事業)から見る

私個人としては、ここがN社の1番の魅力だと思っています。

①とにかく事業内容が豊富

現在はHRテックサービスに力を入れている印象ですが、とにかく事業数が多岐に渡ります。
自分たちの事業ドメインにおいて、「これは顧客が必要としている」と感じたら、何でもすぐやるというのが基本スタンスです。
(事業ドメインはHP見たら書いてあるので割愛します)
あれだけの大規模になっても、未だに新しいサービスが続々とリリースされているのにはビックリします。様々な種類のサービスに触れたい、という方にとっては凄い良い環境だと思います。

②社内の中でキャリアチェンジをする仕組みがある

また会社のオウンドメディアにも公開されていますが、社内異動制度があり、自身の意志で別の部署への異動に挑戦できる制度があります。
人材紹介の営業としてキャリアを積んだ後、HRテック系の部署に営業として移動したり、中途採用のコンサルティングサービスを提供する部署から自社のプロダクト開発をする部署にエンジニアとして異動したりすることも出来ます。
(審査があるので、全て希望通りに通るというわけではなかった)
なので、社内の中で、取り扱うサービスを変えたり、職種を変えてみることも出来ます。「自分のキャリアを戦略的に考えたい人」にとっても、「新しいことに挑戦してみたいが、いきなり全く知らない環境での挑戦は尻込む」という人にとっても、非常に良い制度だったと思います。

People(人)から見る

①色々な方と知り合える

色々な経歴を持った人、色々な考え方を持った人がいます。人数が多いのもありますが、根っこの理念に共感してくれれば、多種多様な人材を受け入れる文化が強く影響しているかと。話をしみてると面白い人が多いです。
社内での交流機会は多い方だと思うので、自身に積極的に動く意志があれば、自分とは違う事業を行っている人/自分とは違う職種の人と社内で知り合うことが出来ます。
ただ、部署内での絆も非常に強いので、部署内で繋がりを完結する人も多数いた印象でした。部署外の人と関わろう!と思わなければ、他の部署の人や事業のことを全く知らないという状態にもなります。
やっぱり、N社の強みは多岐に渡る事業があり、色々な人がいる、というところだと思うので、部署内に活動範囲をおさめるのではなく、部署外にも積極的に出ていく方が個人的には良いと思っています。

②面倒見がいい人が多いと思う

社内全体での入社研修が行われたら、各部署に配属されて、OJTとOFFJTを組み合わせた教育に入っていきます。
兄貴肌、姉御肌な人が多いというか、出来るまでとことん付き合う、という人が多いです。多分自分たちも新入社員時にそうしてもらったから、というのがあるからだと思います。
なので、

「日々のフィードバックを大量にもらえる」
「お願いしたらすぐにロープレに付き合ってくれる」
「全然出来なかったが、配属先の先輩が時間を使って1から教えてくれてできるようになってきた」

という声は人事にいた時、色々な部署の人から聞いていました。
一つの部署だけでなく、色々な部署の人からこういう声をもらっていたので、組織全体で面倒見いい人が多いんだなと思います。
私の初めての上司も、責任者の方も、変わった一面はありましが、
非常に面倒見がいい方で、この方々に教えてもらったことが社会人としての基礎になっています。一方で、先輩方は物凄く真剣に付き合ってくれるからこそ、成長意欲が高く無い方が入社すると、息苦しいところがあるだろうなと思います。

Privilege(名誉・待遇)から見る

①圧倒的成果主義

とにかく成果が重視されます。(非常にわかりやすい)
人事制度としては、プロセスと成果の両方が評価される仕組みでしたが、
成果がしめる割合の方が多い印象です。

成果が出て、「この人ならやれるな」と信頼されたら、年齢に関係なくすぐにマネジメントポジションに上がります。
お給与も、営業は特にですが、成果によってのインセンティブが多い印象でした。

②福利厚生は進化中のイメージ

家賃補助などの福利厚生はなかったです。
(今はどうなのかはわかりません)
私が新卒で入社した時の話ですが、基本給はしっかりもらえていたので、「家賃補助ないと生活できない」みたいなことはなかったです。
ただ、自分の現職と比較すると、福利厚生が物足りなかっなた、
とは転職をして感じました。
(まずN社を選ぶのであれば、福利厚生を第一の基準にすることは違うと思いますが、、、)

社内のメディアを見ると、私がいた時には整備中/まだ大々的に運用されてなかった社内福利厚生についての記事も上がっていたので、新しい福利厚生が徐々に運用はされているみたいです。

その他

①実は「データドリブン」な会社だと思う。

私個人としては、現職時はあまりデータドリブンな組織というイメージは無かったのですが、転職してそのイメージがつきました。
N社での人事時代を振り返ると、

①とにかく大量のデータをしっかり取得し保存
②そのデータを元に意思決定を行う

上記が基本でした。
文字にすると当たり前のことに見えるのですが、
これが当たり前ではないんだなと感じたのが、転職をしてからです。

転職をして私は現在、様々の会社の採用支援に携わらせて頂いています。
前職の人事時代の経験を活かして、「こういうデータが見たいのですが、ありますか?」と質問をすると「無い」と返されることが多いです。
②をしたいが、①を大量に取得してきてはいない、保管してきていない、
という企業が多いことをここで学びました。

上述した内容ですが、N社では基本「社内アンケートなどの回答率は100%」が基本でした。(少なくとも自分が在職時には)
なので、多くの情報量を持てていたのです。しっかり全て保管して、出来る限りの整理を行っていました。

なので、「こういうデータある?出せる?」と聞くと、「出せるよ」ということが多かったです。それらのデータを細かく分析し、採用から教育、配置などの意思決定に使われていました。

今振り返ってみると、あそこまで細かいデータを取得、保存していること自体が凄いことだったんだなと。

②スタートアップの組織〜大企業の組織までを体感できる

これも転職をしてから感じたことかつ、
今の自分の仕事において、非常に武器になっているものです。
N社は、全社では3000人を超える規模の人数になっているので、従業員規模や組織形態でみると、大企業だと思います。
ただ、組織が多岐に渡っており、部署への権限委譲も強いので、

・数人単位で事業を創るスタートアップみたいな組織
・数十人で事業を回す組織
・数十人〜数百人単位で、1つの事業の中で複数のサービスを扱う中小企業規模の組織

など、様々なフェーズの組織に身を置くことが出来ます。
私自身は、全社全体の人事をさせてもらったり、100未満の組織の人事(HRBP?)もやらせてもらったり、数人単位のグループのマネジメントもさせてもらいました。様々なフェーズの組織を経験出来たからこそ、現職では様々なお客様の「従業員規模で起こる課題」に、ある程度の当たりをつけて取り組むことが出来ています。

書こうと思えばもっと書けるのですが、一旦ここで止めます。

これを書く中で、当たり前のことですが、自分の100%思う通りの会社なんて無く、数ある中で譲れない希望と、会社が大事にしている部分を、
しっかりすり合わせさせられるかどうかが、就職時には非常に重要だなと改めて思いました。

こうやって書いてみると、改めて面白い会社に新卒で入ったなと思います。この会社で経験過ごした時間が、間違いなく私を成長させてくれたとも思えます。この会社の先輩や、別のステージにいった元同期/同僚の方々に、良い報告ができるようになりたいなとも思いました。
(上には書いてないかつ、この会社だけの特徴じゃないと思いますが、
本当に新卒時の同期は宝だと思う。)

よし!これからも熱狂GOGO!笑

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