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短編 ショート 怪談 プチ論など

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#トマリエ

[ART短編] 「悪」趣味

「他人の不幸は蜜の味」などと申しますが、 自分の趣味もおそらく「蜜」の味。 本当のジブンを…

トマリエ
9か月前
64

[SF短編]Sora-yume[ファンタジー]

いいお天気ね 向こうの山まで見えるわ これだけ見晴らしがいいと 空でも飛べそうだ やってみ…

トマリエ
11か月前
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[俳句ミステリー]古池は暗号だった!「芭蕉」其の三

↑ からの つづき  ここは順序から云えば、『万葉集』の話になるところですが、芭蕉の話は…

トマリエ
1年前
64

[近未来戦記]Gardens soldier[AI絵本]

 その星には、「ガーデン部隊」なる特殊な兵科が存在した。戦争で被害を受けた庭園の植物をす…

トマリエ
1年前
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[俳句ミステリー]古池は暗号だった!「芭蕉」其の二

↑ からのつづき  橘諸兄とは何者か?  教科書的な解説はほかで参照していただくとして、…

トマリエ
1年前
51

[短編]白タク、白個人[ブラック]

 奮発して中ぶりの水晶玉を買ったら、占いの冊子が付いてきた。  ためしに新聞に出ていた大…

トマリエ
1年前
48

[短編]Kusuri-Uri[ブラック]

~ある売人についての担当刑事の引き継ぎ~ 定年刑事「この写真を見てくれ」 後任刑事「ギャングに狙われてる売忍ってコイツですか?」 定年刑事「ああ、そうだ。ただのチンピラにしか見えんが、思い切ったことをはじめた」 後任刑事「yakuの売り上げをチョロまかしたんですか?」 定年刑事「その程度のことなら、最初は指くらいだろうな」 後任刑事「対立する組織に寝返ったとか?」 定年刑事「売忍がそんなことをして何のトクがある?」 後任刑事「じゃあ、何なんですか?」 定年刑

[魔っ句]無花果2[俳句鑑賞]

 無花果の花を隠すも 因果かな  江島照美  聖書から出発すると<知恵→羞恥心>に誘導さ…

トマリエ
1年前
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[AI絵本]妖怪村[こわくない]

 近所の子どもたちを連れて「肝試し」をやることにした。  こんな時代なので夜中などは無理…

トマリエ
1年前
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[魔っ句]無花果[俳句鑑賞]

 俳句鑑賞についてはこれまで[暮らしっ句]というシリーズ名で連載してきましたが、怪しい話…

トマリエ
1年前
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[怪談]鞄少女[AI絵本]

通り雨のあとだった 散歩コースに黒いバッグ 里山の横道 わりとたくさんの人が登る小山だが …

トマリエ
1年前
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となりの都市伝説「さっき」と「冥」 

 わたしが書いてるのも「都市伝説」といわれ.ることがありますが、それは誤解。「都市伝説」…

トマリエ
1年前
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[SF短編]つづき夢の絵[AI絵本]

 行列の出来る街頭絵描きがいた。  迷惑がかかるので人通り少ない物陰に場所を移し、それで…

トマリエ
1年前
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[短編]ノラの「小舟」[AI画幻想]

『水の書』というものがある。水を媒体にした情報ファイルだが、わたしには読み取れないので確かなことはわからない。ただ、ヘレン・ケラーは水が読めたと、その人は云っていた。彼女がはじめて言葉を理解した場面、「ウォーター!」と叫んだのは水の記録を読み取れた感動だったのだそうだ。  その『水の書』によると、ノアが箱船を建造している間、世界各地の「ノラ」たちには「小舟」を作るよう「声」が届いたそうだ。むろん、『聖書』にはそのような記述はない。トンデモでもいいから聞きたいという方だけが聞