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暮らしっ句

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「日々の暮らし」の味わい、ぬくもり、それさえ忘れなければ、成功なんかとは縁遠くても、まっとうに生きていける。逆に言えば、こわいのは「こんな世の中、ぶっ壊してやり直した方がいい」と…
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2023年1月の記事一覧

[暮らしっ句]落第子[鑑賞] 

わたしは落第未遂者なので知りませんでしたが、 二月に確定するんでしょうか?  この時期の季…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]雪 女[鑑賞とコント] 

雪女を捜せ! 刑事ドラマ仕立て 老刑事「どうだ、証言してくれる者はいたか?」 新米A「は、…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]水仙(黄水仙)[鑑賞] 

黄水仙 そういうことに揺れないで   中原幸子 「黄水仙」に語りかける体で、自分自身に云…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]受 験[鑑賞]

乗り合せ 受験子らしき 眼の寒さ  能村登四郎 思わず身震いしました。そんな時もあった、…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]探 梅[鑑賞]

冬枯れの野山に早咲きの梅を探しに出かけませんか? 探梅の ちんちん電車の箱の中  西山美…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]七草[鑑賞]

妻暫し 野に出て摘みし 七草粥  山崎翠汀 こんなのは今やユートピアですね! ただ、本来…

トマリエ
1年前
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[暮らしっ句]福笑[鑑賞]

明けまして おめでとうございます。 記事初めは「福笑」 「ノーマル」編 可笑しくて ますますをかし 福笑  谷岡尚美 福笑ひ 笑ひころげて 泣きにけり  栗下廣子 気の置けぬ人は居らざり 福笑ひ  山田六甲 このあたりは、コメント不要ですね。和気あいあい。 ただ、今やこういうお正月を過ごされる人は少数派かもしれません。昭和の普通は遠くになりにけり…… というのがちょっと淋しい。 . 魂抜けの母を笑はせ 福笑  下平しづ子 「魂抜け」というのは、気力が衰えている状態