声の高さと性別の壁のお話。

見に来てくれてありがとう。

今回は、というか最近こんなことばっかり書いてるなって自覚あるんだけど、まぁこんなことばっかり考えてるっていうのの証明になってる気がする男目線で見る、男が出来る(可能性のある?)女性的表現のお話。

さて、前提として自分は性別、年齢問わず、人間の「声」っていうものが大好きなんですけど、それは本当に千差万別で。だからこそ、好き好みがわかれるものだと思うのだけど、そんな好きな声になりたい、あんな声出せるようになりたい!なんていうのは中々に難しい話で。よっぽど声質や雰囲気が似ているとか、類似しているならともかく、大体はそうはいかないわけで。仮に似ていたとしても、モノマネっていう技術に頼る必要があって。こういう書き方するとちょっと批判的に聴こえるのかもしれないけど、そうではなくて、自分としてはモノマネは立派な技術だと思っていて。練習や努力、その人のこだわりに集約されている成果だと思っていて。もちろん、さらっとやってのけるような人もいるのだけどそれはそれとして、また別の話で。(クオリティとか精度とか、似ている、いないっていうのも込みで)声質が似ていなくても、雰囲気というか、口調やイントネーション、誇張具合とかで誰のモノマネかわかるなんてこともあって。それは技術と呼んで差し支えないのではっていう。面白いのはマネされている先が有名であるほど、誇張具合が大きくなっている気がするていうw

そんな中、自分はどうにかこうにか、喋りは厳しいにしても、歌声でなら性別の壁を(モノマネっていうのも含めて)越えられる可能性があるっていうことに出会って(以前書いた両声類さんたちですね)自分も挑戦中で。まぁ、いろんな練習とか、挑戦している中でふと気が付いたことがあって。それが今回のタイトル回収。

人は声の高さだけでは性別を判断してなくない?と。

いや、何当たり前のこと言ってんだって思われたらごめんなさい。でも、自分は正直なところ、大多数の人が声の高さと大まかな認識で性別を判断してると思い込んでたんですよ。女性は高い、男性は低い。これがベースにあることは間違いなくて。ほとんどの人がそうだから。うん。9割がたそうだって言いきってもいいんじゃないかなって思う。だからこそ、逆の人もいるっていう証明にもなって。

特に顕著だなっていうか、感じやすいなっていうのがアニメとかVtuberさんなんかのアバターやキャラクターがあるものに対して、自身が存在して喋っている人について。性別どっち?みたいなことが結構当たり前のようにあって。これは自分の主観だから、違っていたら申し訳ないんだけど、女性の声が低くてアバターが中性的でどっち?っていう人は数いるんだけど、男性が女性っぽいアバターでまず男性に聴こえないっていうのは本当稀だと思っていて。声の響きとか、のどぼとけの関係上なのか、女性が低い声で喋っても結構な割合で女性だなってわかるんですよね。もちろん気づけない程に男性より男性らしい雰囲気の声を出す人もいるんだけど。逆に男性が素のまま高い音で喋った時に、ん?って感じる違和感というか、男性じゃない?って気づけるかっていうと気づけないことの方が多い。これはその人の身体の構成上なのか生活とか、経験からくる身体の使い方なのかわからないけれど、ほんっっっとうに稀在というか、特殊な存在だと思っていて。

そこで思った。音の高さで性別判断するのが困難なら、女性特有の喋りや声の出し方の技術とか所作、そういった意識をしていったら高い声や音じゃなくても性別の壁を超えることが可能なんじゃないか、と。今まで自分は、とにかく女性の曲を原曲キーで明らかに男性が無理して女性のような声を出している、から男性成分を削ることが出来るかっていうのが勝負だと考えていたんだけど(もちろんこの方法もまだ可能性はあると思う)無理して裏声にしたりしなくても、地声のニュアンスから性別の壁を超える努力をすることで、より声自体の性別の壁を超えられる可能性が上がるのではないか、と。

こういう考え方にたどり着けなかったのには自分ではっきりと理由がわかっていて、どんなに頑張ったところで、高めの地声ラインの声を男性がだしていたら、いわゆるショタボイス。子供というか、小学生とかよりさらに下の年齢の範囲も含めた男の子の声にまでしか届かないと考えていたから。でも、先に書いた通り声や音の高さが原因や障害として存在しないなら、その考え方は勝手に壁を作っていただけで、壊すことが出来るんじゃないか、という考えに至ったわけでして。

ベテランの声優さんの中に性別どころか人じゃない声を視覚でアニメーションと一緒に見た時に違和感がない声を出す人たちがいるじゃないですか。あれって本当にすごいことだと思っていて。でも、大体の作品で少年やイケメン系の男のキャラを女性がやることはあっても、完全に女性のキャラを男性がやるってことは0じゃない(作品もそういった参加の方が存在していることも確認はしています)けど、自分はそこには無理があると感じていて。そこには難易度というか、こう感覚的なもので申し訳ないんだけど、女性が男性キャラを、よりも男性が女性キャラをのほうがハードルが高いんだろうなって自分は感じていて。なんでなんだろうなぁ・・・原因というか、どうしてだろうっていうと本当答えが出ないというか。ただ、事実として音声として聴く時にその違和感を極限まで削っていくことは男性の方が難しいのかな、と。あ、女性が男性の声を出している時に明らかに女性だけど格好いいとか、そのキャラに合っているっていうのに違和感がないっていうのもあるとは思う。女性だっていう前提でも違和感がないというか。逆をやってしまうと、何故だかか引っ掛かりやすいというか、違和感が出やすいんだなって感じる。その差は本当、なんなんだろうな。これは女性から見たら同じように感じるんだろうか、それとも逆に感じるんだろうか。

答えが出ないので一端置いておいて、こうした考察をする中で自分が出したい可愛い声、綺麗な声って努力や練習、意識と経験でどうにかこうにか人が聴いて不快にならない、違和感を覚えないっていうラインまで持っていくことは不可能ではないんじゃないかって結論が出たんですよ。先に書いたように、それこそ死ぬほどめっちゃくちゃ難しいとは思うんだけど。そもそも、それを男がやる必要ないじゃんっていう。女性がやればいいんだから。っていうのはごもっともで。でも、男性である自分がその表現をしたいんですよ。やりたいんだからしかたない。やりたいなら自分でやるしかない。だって可能性を感じたんだ、そうだすすm・・・じゃなくてwそう、可能性を感じてしまったから。面白いなぁ、普通というか、一般的にというか(こういう広義的な表現が最近あんまり好きじゃないと感じているのだけど)必要ないというか、言ってしまえば無駄だったり余計なことに魅力とやる気を見出して頑張ろうってしてる自分に。なんか、変に面白くなってしまっていてw面倒くさいことを楽しんでやろうとしてることに。あぁ、面白い。形に出来る日が来ないとしても、これっていつまでも挑戦し続ける事が出来る話で。自分が諦めたり、途中でやめたりしなければ。あぁ、永遠にやり続けることが出来ることだって。どこまで、いつまでこんなことを言い続けるか、皆さんにお届けというか報告し、発信し続けるか。こうご期待。期待してもらえるような表現者に、なりたいではなくて、なると心に決めて動こう。うん、動いていきます。

では今回はこの辺りで。読んでくれたことに感謝を。それでは、また。

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