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教育系映画(洋画)4選

4連休ですね。うちは昨日から家族でキャンプに行く予定でしたが、あいにくの天気でキャンセルしました。悪天候などものともしない強者キャンパーではないので、週末天気が回復したところで日帰りBBQをしたいと思っています。

さて、せっかくの連休なので映画を見ようと思い、AMAZON PRIMEのウォッチリストに入っている映画の中から『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』というフランス映画を見ました。

実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。本作にも出演したアハメッド・ドゥラメが自身の体験を映画化してもらおうと動き出したことから実現した作品で、ドゥラメはセザール賞有望男優賞にもノミネートされた。(映画.comより抜粋)

普段そんなに教育系の映画を見るわけではありませんが、この映画は前から気になっていた上に、PRIME VIDEOで無料だったので今回見てみました。感想としてはいろいろな点で興味深かったです。

アメリカやカナダなどの英語圏の高校に関しては職業柄よく知っているのですが、フランスの高校の授業風景だったり、高校生たちの生活だったりというのがとても新鮮でした。とりわけ学内における人種と宗教の問題は北米よりもずっとデリケートな問題だと思いました。クラス内で突然改宗をして名前が変わる生徒がいたり、歴史的事実を様々な宗教的観点から考察することで生じる摩擦だったり、日本では考えられない風景が歴然と広がっていました。

また、主人公のゲゲン先生は”落ちこぼれクラス”の生徒たちをコンクールという一つのプロジェクトを通して、一つにまとめ上げ、彼らの成長を支えていきます。これはまさに今でいうPBL(Project Based Learning)で、しかもテーマが「ナチスによるホロコースト」というとてもディープなものでした。日本でも多くの高校が平和学習を目的に広島や沖縄を修学旅行先として選びますが、その内容は非常に薄っぺらいものです。(自分も高校の時に広島に修学旅行で行きましたが、ほとんど観光旅行と化していました)本気で凄惨な歴史を学ばすのであれば、このようなPBL型の平和学習はある意味理想的だと感じました。

そして、この映画を見て思い出したのが、『陽のあたる教室』という映画です。

1965年、アメリカ。作曲の時間欲しさにバンド活動をやめ、グレンは高校の音楽教師となった。だがやる気のない生徒たちの姿を見て、彼は音楽の素晴らしさを彼らに教えようと決心する。やがて子供が産まれて喜ぶグレンだったが、その子コールは生まれつき耳が聞こえなかった……。三十年に渡り情熱を持って教え続けた音楽教師の姿と、彼が息子との葛藤によって音楽の素晴らしさを再認識する様を描いた感動作。(Yahoo!映画より)

こちらの映画も『奇跡の教室』と基本的なコンセプトは同じです。ただツールが音楽(オーケストラ)です。音楽を通して生徒たちの自尊心を涵養し、そして自分自身も様々な苦悩と葛藤を乗り越えて成長していくという感動ストーリーです。『奇跡の教室』がフランス映画らしい直情的なドキュメンタリータッチになっているのに対して、『陽のあたる教室』はハリウッド仕様の良く練られたプロットと役者たちの素晴らしい演技で、その世界観に引き込まれたのを覚えています。ちなみに原題は”Mr. Holland's Opus"ですが、当時Opus(作品)という単語を知らず、辞書で引いたのを覚えています。(Mr. Hollandは主人公の音楽の先生(リチャード・ドレイファス)です)

見たことない方はぜひおすすめです。教師ではない方も感動できます。私もこれを書いていて、久しぶりに見たくなりました。

そして、3つ目は『いまを生きる』です。1989年の映画なので、30年以上前の作品です。当時この映画を見て、心が震えました。家にDVDもあります。

ロビン・ウィリアムズが主演を務め、名門全寮制学校の型破りな教師と生徒たちの交流と成長を描いたヒューマンドラマ。1959年、アメリカの全寮制学校ウェルトン・アカデミーに、同校のOBである英語教師ジョン・キーティングが赴任してくる。厳格な規律に縛られてきた生徒たちは、キーティングの型破りな授業に戸惑うが、次第に触発され自由な生き方に目覚めていく。キーティングが学生時代に結成したクラブ「デッド・ポエツ・ソサエティ」を再開させ、自らを語り合うことで自分が本当にやりたいことは何かを自覚していく生徒たちだったが、ある日悲劇が起こり……。イーサン・ホークが生徒役で出演。監督は「刑事ジョン・ブック 目撃者」「トゥルーマン・ショー」のピーター・ウィアー。第62回アカデミー賞で脚本賞を受賞した。(映画.comより)

ロビン・ウィリアムズの演技が本当に素晴らしいです。当時は自分もまだ多感な時期だったので、「教育とは」「生とは」「死とは」などといろいろなことを考えさせられたのを覚えています。そして、キーティング先生の”Seize the day. Make your lives extraordinary."(今を生きよ。素晴らしい人生をつかむのだ)というセリフは当時の自分の格言になりました。(今でも大事な言葉です)ちなみにseizeは「掴む」、extraordinaryは「並外れた」という意味です。当時辞書を引いて覚えました。そう考えると、映画を通して覚えた単語や表現って案外多く、そして忘れないですね。

最後に紹介したいのは『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』です。

L・ジョンソンの自伝『ルアン先生にはさからうな』を原作とする、「クリムゾン・タイド」「ザ・ロック」のD・シンプソン&J・ブラッカイマー製作の熱血教師ドラマ。海兵隊出身のルアンは念願の英語教師となったが、受け持ったアカデミー・クラスは問題児ばかりを集めたひどいものだった。彼女は生徒の気を引くために、空手を教える事にするが、校長から注意を受けてしまう。それでも彼女は、生徒が勉強に興味を持つように様々な試みをする……。(Yahoo!映画より)

正直内容をあまり覚えていないのですが(笑)、アメリカの荒廃した教育現場とミシェル・ファイファーが演じる情熱的な教師の姿が印象に残っています(アメリカ版金八先生的な)。

また、この映画のサントラをCDで持っていました。当時はソウルやヒップホップにはまっており(若かったなぁ)、このCDはヘビロテで聞いていました。調べてみたら、300万枚以上売り上げており、全米でもかなりヒットしたサントラに分類されております(300万枚以上売ったのは他に「プリティー・ウーマン」「美女と野獣」「アラジン」「パルプ・フィクション」などです)COOLIOの”Gangsta’s Paradise”が主題歌でしたね。誰もわからないと思いますが・・・。

他にも『スクール・オブ・ロック』『グッド・ウィル・ハンティング』『天使にラブソングを』なども教師ものの映画としてはおすすめです。自分も時間があったらこれらの映画を再度見てみたいと思います。そして、何かおすすめの教育系映画がありましたら、ぜひ教えていただけれるとありがたいです!