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物語はずっと前からある。

昨日、10人の天才という番組で、東野幸治さんと又吉さんがゲストの方が考える天才10人についてトークするというのを眺めてました。
又吉さんは芸人の話を描いた「火花」が有名ですが芸人の仲間に「渋谷の描写多すぎる、もっとコンパクトにしてくれ」と言われた話がおもしろかったです。又吉さんからしたら、主人公から見える視点は心情に伴っているので必要ということですが(小説はそういうものですよね)みんな、仲間の本読むんだなとほっこりしました。その話をしている又吉さんが嬉しそうでした。
で、東野さんがおっしゃっていましたが又吉さんは、物語がはじまる数年前から書き起こしてあり、それは本編に入れないため切り捨てるそうです。
物語にだから深みがあるんですね、とゲストの女性も頷いておりました。

キャラクターの履歴書はいろいろな方が必要だと仰っております。もちろん、それも必要でそれを基に日常の風景を描くとたしかにそのキャラがずっと「生きている」ことになります。違う作家さんも日常の断片をいくつか描くと聞いたことがありました。

なんでもない外伝の方が実は先に描かれていたという話も聞きます。
作者自身が「そいつ」を俯瞰的に知ることができるわけですね。私はプロットを描かずに学生の頃は小説を書いてました。だからキャラには一貫性がなかったのですが、描くうちにキャラに慣れてくるので後半はよくできていたと思います。履歴書が適当な状態で描き始めると最初はそいつのことを知らないのでちぐはぐな印象を与えてしまうのです。

人のキャラをかりて小説を書いたことがあるのですが、それは物語に深みがでましたし(自画自賛)自分の完全オリジナルよりよく書けることの方が多かったです。他者の思い入れのあるキャラはしっかりした土台ができているからでしょう……(書いていて悲しいですが)
これが私の弱点で物語がすすまない理由なのだろうと想像できます。
キャラクターが掴みきれていないから、過去を知らないから、知らない人を追っているだけなので、興味をもてないでいる。
人は知らないものは好きになれないのです。推しをおせるのはその人のことを好きになって深堀りしてしまうから更に沼るのです。よく沼る気配がしてあえて、調べてない人もいます。寝食を忘れて傾倒する自分が容易に想像できるからです。私もよくわかります。検索したら最後です。稀に合わないときは回避できますが、だいたい自分が好きなものってハマる前、わかりますよね。

話が脱線しましたが、又吉さんが仰っていた物語が始まる前から書き始めるのやってみようかと思いました。私は書く前から履歴書を詳細につくるのが苦手なので(なにせその時点では設定のみなので興味がもてない)。
又吉さんのように、長々と数年前から書き、それをばっさり切り捨てるのはなかなか真似できませんので、断片的シーンとかいいなと思いました。
たしか、寺地はるなさんもそのようなことを仰っていた気がします。日常の文章を書いて、キャラを知る。

こちらのnoteにて散文としてあげていって練習しようと思います。
それでは、また。




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