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Q 19. エホバの証人の伝道活動は、本当にボランティア活動で行なっているのですか?

A.
 エホバの証人は、家から家へと一軒ずつ訪問することで有名です。筆者もエホバの証人だった時、徹底的に訪問伝道をしていました。日中、訪問しても留守が多く、留守宅は記録に残し、自分があるいは別の人が曜日や時間を変えて会えるまで訪問するのです。家を訪問する際に「エホバの証人の〇〇です」と名前を明らかにしたり、「皆さんに聖書から素晴らしい希望をお伝えしている者です」というのが第一声でした。しかし数年前、元エホバの証人だった方の話を聞きますと、ここ数年(最近は違うかもしれませんが)は「ボランティア活動で訪問しています」と第一声を発して話を進めていくそうです。「ボランティア」という言葉は、人々に好感をもつ言葉と言えるかもしれません。日本では1995年に起きた阪神淡路大震災の時からよく使われる言葉となりました。無償で人々を助ける活動として使われる言葉です。エホバの証人やその他のカルト宗教などは、ボランティアという言葉を頻繁に用いています。では、エホバの証人の活動は本当にボランティアなのでしょうか?筆者が知る限りでは、本当にボランティア活動だと思います。実際、筆者も組織からお金(その活動の報酬)等は一切もらっていませんでしたし、他のエホバ証人たちも受け取っていることはありませんでした。おそらく今も同じだと思います。彼らは自己犠牲的に自分の時間を割いて伝道活動を行なっているのです。自分で好んでボランティア活動を行なっているなら何の問題もありませんが、ただ筆者はいくつかの問題点を述べておきたいと思います。

1.信者は組織の利益・拡大のためにただ働きをさせられている

 末端の信者は実感はないと思いますが、結果的には組織の利益・拡大のために使われているセールスマンとなっているということです。組織が印刷した雑誌や書籍を人々に売っているのです。今は家を訪問して関心がある方には無料で雑誌や書籍を配布しています(昔は紙と印刷代として数百円をもらっていた)。訪問したエホバの証人は報酬も受けることはありません。その訪問している時間や労力に対しての報酬は全くありません。それがボランティアなのですが、それによって組織は印刷物の利益を得、更に組織の拡大の益も得ているのです。因みに昔、エホバの証人の本部があったアメリカニューヨーク州の会社法人で収益を上げている企業のトップ20の中にエホバの証人が入っていたということもあったようです。

ものみの塔誌1971年12月15日749頁(日本語版1972年173頁)に示されたエホバの証人の組織

2.偽善的なボランティア団体の存在

ボランティア活動とは、真心から人々の役に立ちたい、困っている人々を助けたいという趣旨の活動ですが、「ボランティア」という名のもとに人々からお金を集める団体もあります。そのような偽善的な団体は、気づかれることなく上手に人々からお金を集めるのです。また断っても何度も寄付を要求してきたり、多くの人々が寄付していることを示すために寄付した人の名前や団体名を記した機関誌などを送ってくるのです(筆者の所にも断っているのにもかかわらず、しつこく送ってくる団体があります)。人助けを主張しながら、そのボランティア団体を支えるためにお金集めが中心となっているのです。エホバの証人の組織がそうであるとは言いませんが、彼らの活動を見ていると世界中で印刷工場をもち、印刷物を大量に印刷し、自分たちの教えを広めるという口実で印刷物を配布し、その印刷物の費用を信者が寄付という形で組織に支払っている実態を見るなら、エホバの証人の組織も莫大なお金を集めているのではないでしょうか?もちろん、彼らは印刷物の代金だけではなく、信者の莫大な寄付も収入源となっているのです。ボランティアという名のもとに偽善的な事が行なわれている団体もあることを覚えなければなりません。エホバの証人の末端の信者は、組織は決してそのようなことがないと信じていると思います。どの様な団体でも、自分が属する団体のお金の流れを調べて知る権利があります。ぜひ一度、組織のお金の流れを調べてみてはいかがでしょうか?

【 結 論 】

 訪問してくるエホバの証人の方々の活動は、ある意味ボランティア活動と言えるでしょう。末端の信者は、一切、報酬を得ていません。むしろ自分の時間を割き、純粋に自分たちの信じている教えを広めているのです。しかしその活動はエホバの証人の組織の利益・拡大となっているのです。誰が利益を得ているのでしょうか?それは組織の最高幹部たちです。そしてマインドコントロールによる支配によって上手にコントロールされていることを覚えなければなりません。

 エホバの証人の方々、ぜひ組織の実態を調べて見て下さい。エホバの証人の組織を神に是認された組織と信じて歩むことを選ぶこともできます。しかし本当にそうなのか、しっかりと調べることも大切です。皆さんが良き判断をされて幸いな人生を送ることができますようお祈りしています。


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