私の知っているハッシュドポークはもっと美味しい

一人の昼食。本当はウーバーイーツで美味しい焼肉弁当でも頼みたかったけど、昨夜のハッシュドポークが大量に残っていたから、ハッシュドポークを温めた。酸っぱすぎてあまり美味しくない失敗作だ。

やっぱりケチャップの味しかしない。一晩経っても美味しくならなかったか。

昔、どこかの遊園地の食堂で食べたレッドカレーもケチャップの味だった。レッドカレーと言うからには、タイカレーのようなそんな味を想像していたのだが、カレーの味も、スパイスの味も全然しなくて、ケチャップに野菜や肉を絡ませたようなそんなカレーだった。確かに赤かった。しかし正直、美味しくなくて、あと三口食べれば完食なのに残してしまった。しばらくケチャップも、カレーも食べる気になれなかった。美しい思い出は、美味しい料理と一緒が良い。

ああ、このハッシュドポーク、あの時食べたレッドカレーの味と似ているんだな。口に運ぶたびに、悲しい気持ちになるのは、あの時行った遊園地の記憶がレッドカレーしか思い出せないことと、レシピ見ながら一生懸命、手間暇かけて作ったハッシュドポークよりも、卵がけごはんや、納豆ご飯のほうが、うんと美味しいから。

なんかずっとハッシュドポークをディスっていたけど、私の知っているハッシュドポークは、コクのあるデミグラスソースの味でもっと美味しいんだ。忘れた頃にまた作ろう。