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書くことと本づくり

さて今日は、大崎にあるブックカフェでこれを書いています。昔から、「書く」ということが好きなのです。好きというよりも、むしろそこにあるのが当たり前というか。呼吸をするように、書くという感じです。いろんな体験をして、学んで、吸収したことを、文字にして吐き出すという感じですね。吸ってばかりだと苦しくなるので、定期的に書いて吐き出さないと。

書くことが自然にできるようになったのは、もともと絵本の頃から一貫して読書が好きだったというのもありますが、振り返ってみると中学校時代の国語の先生の影響も大きいと思います。その先生のおかげで文章を書くということがとても自然に無理なくできるようになりました。ちょっと変わった先生で、教科書をあまり使わずに、授業中に「ラブレターを書いてみよう」とか「作詞をしよう」とか、「退職される先生に手紙を書こう」など、変わった課題をどんどん出して、物語をつくったり、詩をつくったり、言葉で思いを伝え、表現するということを学びました。型にはまったいわゆる学校の「作文」ではなく、どちらかというと一生使える「文章表現」というようなもの。なので今でも、僕は書くことがすごく好きだし、ブログやSNSなども含めて日常の一部になっています。たまに、頼まれたら寄稿もします。

2023年に書いたブログ記事は、12月15日の時点で合計751記事。それに加えて、noteが94記事。SNSは、X(旧Twitter)が760投稿、Instagramが写真2,773枚、Threadsが25投稿で、Blueskyが48投稿。わりと日常的に写真をアップしたり、文章を投稿したりなどしています。

ここ最近では、noteにマガジンをつくってそこに記事を書き溜めて、それをまとめて電子書籍にするなんてこともやっています。ここで、これまでにつくった電子書籍をちょっとまとめてみます。

電子書籍

趣味で電子書籍をつくっては、Kindleで販売しています。もともと書くことは好きなので、超短編小説などを書いて携帯電話で読めるようにモバイルサイトをつくって公開したり、iPod nanoで読める作品集などをつくったりもしていましたが。2014年に初めてKindleで電子書籍を出版してみました。やり方を覚えると結構簡単で、その後2018年くらいから毎年なにかしら遊びでつくった本を販売するように。最初は、昔話をGoogleの自動翻訳を使って100以上の言語でリレー形式に翻訳を続けていって、どんどん文章が崩れていく様子が面白いのでそれをそのまま本にしていました。

このシリーズでいくつか本をつくりつつ、勉強会を開催してみんなに作り方を共有して本をつくってみたり。あるいは友人にやり方を教えてサポートしたり。Google Docsなどを使うとかなり簡単に電子書籍がつくれるので、そのやり方を希望者に勉強会でシェアしています。

昨年は、自分が「日曜アーティスト」として趣味の創作活動をしていた内容を「脳内回顧展」という形で一冊の本にまとめました。大学でアートを専攻していた頃の思い出や、卒業後のロサンゼルスでの体験。そして、日本に帰国してから会社勤めをしつつ週末限定で趣味の創作活動をするようになったことなど。当時の作品を紹介しています。ウェブサイトをつくり、待ち受け画像をつくり、ブログに出会ったことや、工作ワークショップ、勉強会、中銀カプセルタワービルに住んでいた時のことなど。ひたすら書きまくっていたら、20万字を超えていました。

2023年の今年は、少しカジュアルに、個人的に思い入れのある40冊の本についてその思い出などを書いたものを1冊の電子書籍にまとめました。文字数も6万字程度なので、前年につくったものに比べると三分の一以下のボリューム。このくらいの分量だと、書きやすいですね。

本を完成させて、この本の作り方とKindleで販売するまでの流れを、今回も勉強会という形で希望者にシェアしました。神田小川町にある、元額縁屋さんを再生させたコミュニティアートスペース「優美堂」を会場にして、そこでこの電子書籍の作り方と、そして手製本の工作ワークショップを組み合わせた90分の勉強会を開催。

本づくり

2023年の今年は、電子書籍だけでなく「手製本」による本や小冊子づくりにもチャレンジしてみました。まずは、手製本のやりかたをいろいろ覚え、前述のとおり4月に優美同で「本づくり」をテーマにした勉強会で、実際にみんなで手製本の手法で文庫上製本づくりにチャレンジしました。

ベースとしたのは、美篶堂の手製本の作り方。それをアレンジして、もっと簡単に文庫本をハードカバーにカスタマイズする方法を考えて、みんなでやってみました。

8月になると、「#1か月チャレンジ」のテーマを本づくりと決めて、手製本や工作の手法でいろいろな本や小冊子をつくっていきました。ノートをカスタマイズしてちょっとしたハードカバーの手帳を作ってみたり。

名刺サイズのカードを挟めるバインダーも、手製本の手法でつくってみました。マグネットを埋め込んだり、クリップでも綴じられるようにしてあります。

昔のiPod nanoを引っ張り出してきて、それ専用のケースをつくってみました。充電もできます。

また、蛇腹の手法で、小さなアートブックをつくったりも。チェコの路面電車の写真などをイメージ転写の版画の手法で紙に刷っています。

A4サイズの紙を折りたたんで、読書メモにしたり。これは、英治出版で開催された読書会で本を本で発表したときに使ったのものです。

以前から、このA4サイズの紙を八つ折りにして小冊子にする手法はあちこちで使っていて、個人主催の勉強会企画や街歩きの際に、ガイドブックとして参加者の皆さんに配っています。また、キッズけの「絵本づくりワークショップ」の際も、この手法で子どもたちと一緒にオリジナル絵本づくりにチャレンジしました。

7月の日比谷公園散歩企画の際に、園内の見どころをまとめた「遠足のしおり」を作成。QRコードを読み込むと、noteの記事が読めるようになっています。

6月から7月にかけて、銀座にある奥野ビルで「中銀カプセルタワービル」をテーマにした企画展に版画作品を展示させていただき、その際にギャラリートークも行いました。その際も、A4サイズ八つ折りでデザインした小冊子をつくって配布をしました。

10月には、横浜にある「くるり工房」にて手製本の本づくりをテーマにした工作ワークショップを開催。文庫本を古布を使ってリメイクしました。

書くことから派生して、ブログやウェブメディアに文章を書いたり、電子書籍をつくったり、手製本の本づくりをするなどいろいろ広がってきました。勉強会やワークショップなど、今後も続けていきます。


「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。