![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112459585/rectangle_large_type_2_ce543e5a8709ff02b867bedf8d1c96ea.png?width=800)
過去と現在の間には「何の関係もない」という視点
「現在は過去の累積」という概念
現在、ネガティブな記憶によって毎日がツラい状態であったとしても、それはジョークのようなものかもしれません。
なぜなら、過去の出来事は二度とやって来ないからです。
それを聞いて「そうか!納得!」と、簡単に理解をして明日から前向きになっていただけるのなら苦労はしません。
「過去が蓄積されて現在になっている」
おそらく、一般的な日本の教育を受けた方ならば、このように信じているでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112458734/picture_pc_17683a5881ff71ca190b9b2018e2d4f1.png?width=800)
過去から現在が発生するわけだから、過去から見て未来を予想するしかない。
果たしてそれは本当でしょうか?
時間は過去から未来へ流れているという概念は、あくまでも西洋の古典的な時間観であり、ひとつの考え方でしかありません。
この概念の発端は、神様がビッグバンを起こし、玉突き的に因果が生まれ未来になっていくという感覚が世界的に根づいたものです。
それ自体はひとつの考え方であって、絶対的な完全情報ではありません。多くの人は、ただそのひとつの考え方を何気なく信じて今を生きています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112458855/picture_pc_1d91b67ec55909b09f1d3083c2e21fe5.png?width=800)
現在や未来を考えるときに、過去の認識や記憶を基準にするのも、その概念から来ているものです。
・たくさん勉強をしたから大学に入れた
・仕事を頑張ったから給料が増えた
・彼女ができたから幸せになれた
上記のような、過去が「因」で現在が「果」だとする関係性には、実は大きな矛盾があります。
大学に入れたのは、たまたま面接で気に入られたからかもしれません。
給料が増えたのは、会社の別の部署で利益が増えたからかもしれません。
幸せになれたのは、彼女の好みが偶然あなただっただけだからかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112458931/picture_pc_f9369d4fa41f6f9e01bbbb69785b4090.png?width=800)
AならB、BならC、という三段論法的な考え方は、言葉はわるいかもしれませんが、自分が勝手に想像しただけのものです。
「それだけじゃない」とお思いかもしれませんが、それですら、別の要素であるDやEという可能性の中から、現在の自分が選択し因果関係を作っているだけなのです。
未来から現在、現在から過去という概念
少し頭の中を整理してみると、すべては現在の自分の認識しだいで、実際には現在の認識が「因」で過去の出来事は「果」なのです。
つまり、過去とは変えることのできない出来事ではなく「人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈」です。
だからこそ、まったく同じ出来事でも、現在や未来から見た評価によって、過去はいくらでも書き換えることができ、まったく違ったものになるのです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112459135/picture_pc_27ac5e74bc6cd8e1cea634bc8e3fb6ba.png?width=800)
認識はどのようにでも変化・書き換えが可能なので、未来からの視点で物事を判断することによって、未来を描き「自分で決定」をすることができるのです。
時間は過去から未来に流れるものと思われがちですが、実際にはその逆と考えることも可能です。
未来は時間が経過すると現在になり、現在は時間が経過すると過去になり、過去はさらに遠い過去になると思うこともできます。
時間は常に未来から流れてくるとすれば、そこにおいては、過去と現在との間に何の因果関係も存在しません。
赤いボールと青いボール
未来→現在→過去という概念を、わかりやすい例で説明するとこうなります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112459210/picture_pc_3f35354a8ffcc4afdbedaa98c32c8963.png?width=800)
あなたは川辺に居ます。すると、上流から赤いボールが流れてきました。しばらくして、次に青いボールが流れてきました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112459244/picture_pc_4ca430be8e810b69820bd9b31ce401c2.png?width=800)
ここで質問です。
青いボールが流れてきた原因は?
これを聞かれてすかさず、「それは赤いボールが流れてきたからです」とは答えないと思います。
「上流にいた人が違う色のボールをランダムに流した」など色々な答えが予想できますが、赤いボール(過去)と青いボール(現在)との間には、原因と結果の関係は全く見いだせないのです。
しかし、過去に心を縛られてしまう人は、青いボールが流れてきたのは、その前に流れてきた赤いボールに原因があるという錯覚に陥ってしまいがちです。
それはすなわち、過去が未来を制約し、過去の出来事が現在の自分を形作っていると思い込んでいるも同然なのです。
新しい視点を身につけよう
あまりにもこのように考えてしまう人は、過去→現在→未来という認識を少し改める必要があるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112459357/picture_pc_761b1423471ddfa093b803ca3a1a3fd6.png?width=800)
新しい視点として、時間は未来→現在→過去へ流れているという認識を持てば、未来は過去と無関係にやって来るという考え方もできるはずです。
「未来にこうありたい」という願望が実現することと、「過去に自分はこうであった」ということは、全く関係がありません。
重要なのは過去ではなくて現在であり、時間が経てばやってくる未来です。
そう考えて、今この瞬間を充実させて活き活きと思う存分に生きていれば、過去のネガティブな思い出は、忘却の彼方に消えていくでしょう。
サポートは、さらに良い記事を執筆できるように研究費として活用いたします☺️✨️ いつもありがとうございます💖