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「ホメオスタシスとコンフォートゾーン」理想の自分、ゴール達成のために最初に理解すべき「脳の常識」

「なりたい自分」
「やりたい仕事」
「健康な身体」
「健全なファイナンス」
「趣味の上達」
「社会貢献」
「良好な家族関係」
「素晴らしい恋愛」

これらを達成するためには、努力をしなければならないと思っている人が多いです。しかし、上記を達成するのに努力はしなくていいどころか、努力をしてはダメなのです。

人が簡単に変われないワケ

私たちの脳には、無意識的に現状を維持しようとする働きが備わっています。その脳の働きに対して努力や根性で立ち向かったとしても、無駄なあがきとなるでしょう。

もしも変化を望むなら、脳の働きをよく理解して、自分自身を現状に縛るリミッター機能を解除する必要があります。

「ホメオスタシス」という機能

脳には様々な環境の変化に対して、心身を安定させようとする働きがあり、それを「ホメオスタシス」と言います。

ホメオスタシスは生命維持のための強力な機能で、敏感に「変化」自体を嫌います。

ホメオスタシスは、「暑い」「寒い」というような物理空間の変化だけでなく、「私はこうなのだ」というような情報空間に対しても働くのです。

本人に「私はコミュニケーションが不得意だ」という自己評価がある場合、いくら努力をしてコミュニケーションのトレーニングをしても、ホメオスタシスを変えなければ、一時的に良くなったとしてもすぐにまた元に戻ってしまいます。

コミュニケーションのトレーニングが少し上手くいけば意識的には嬉しいはずなのに、無意識では「自分らしくない」と感じてしまい、「私はコミュニケーションが不得意だ」という自己評価が出てきて、意識とは裏腹にホメオスタシスが現状を維持する機能を発揮するというわけです。

ホメオスタシスが働く範囲を「コンフォートゾーン」と言います

コンフォートゾーンとは、肉体的・心理的に自分が楽に自然にしていられる、慣れ親しんだ領域のことを言うのです。

分かりやすく言えば、「なじみのお店」や「お得意さん」のようなイメージが、コンフォートゾーンです。

自分を変えるために、無理やりコンフォートゾーンを変化させると、すぐにホメオスタシスの働きで元に戻ってしまいます。

ダイエットのリバウンドがまさに良い例です。

「現状の体重、体型の自分」がコンフォートゾーンになったままだと、いくら努力をしても無意識が「自分らしくない」と感じ、ホメオスタシスが元に戻そうとします。

自分を変化させるのに「努力は必要ない」と言う理由は、それをすることがコンフォート(心地良い)であれば、その行為や行動を努力とは言わないからです。

理想の自分、ゴール設定の方法

その方法はすごく簡単で、「理想の状態や状況の側」から設定してしまえば良いのです。

それはつまり、「未来の方向からゴールを設定する」ということです。

逆に危険なのは、「過去の記憶や考え」の方向からゴールの設定をしてしまうことです。

「過去の記憶や考え」でゴール設定をしてしまうと、コンフォートゾーンの変化やホメオスタシスを上手く扱うどころか、さらにその機能を強めて、現状維持を手助けすることになります。

私たちコーチが、「何はなくともゴール設定から」と何度もお伝えする理由は、そういったところが非常に重要だからなのです。

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