諦めてから、自然と育まれる習慣。

 異なる文化で生活/仕事をするとき、日本にいた時のように行かないので
まずは色々と諦めましょうと書いたのが前回です。
異なる文化で苦労している方は是非実践してみてください。

 諦めるというマインドを培ったその次は一体何をするべきか?
これは、勝手にできるようになるかもしれません。

もしも期待に応えるようなことをしてくれたら、徹底的に感謝することです。

日本で過ごしていた時のような生活のしやすさや丁寧なサービスは、
異文化の中ではやってもらえるはずは無いと諦められている状態です。

この時に、仕事や買い物先などでお願いしたことを時間通りしてもらえたり、
痒いところに手が届くようなサポートをしてもらえると心の底から
感謝の気持ちが上がって来ます。

え?そんなことまでやってくれるの?
ここ日本じゃないのに?!

という感じです。

日本とは異なる世界の中で、日本的なきめ細やかな扱いを諦めてみると
自然とこのようなマインドが醸成されて来ます。

そして、この感情になると自然に「Thank you」を連呼し始めるのです。

この言葉は、当たり前の言葉ですが、
異文化で生活や仕事をすると、とても助けてくれる言葉です。

言われて「嫌」と思う人が少ない上に、
この言葉を発した自分が「嫌」な気持ちになることもないです。

日本に帰国してからも英語で仕事をすることが多いのですが、
英語を話す時の方がポジティブな気持ちになることが多い気がします。
Thank you, good, nice, wonderful, marvelous, brilliant, appreciateなどなど
ポジティブな言葉を発する機会の方が圧倒的に多いからかもしれません。 

「文句を言えるような英語力、ボキャブラリー」が無いと言うのも良かったのかもしれません。(よっぽどの事でない限り「英語を使って怒る、文句を言う」と言うことをしませんでしたから)

ちなみにアメリカで「Thank you」を連呼することに慣れてしまった私。
日本に戻った直後は、お店やレストランに行くたびに
「いや、そこまで謝らなくてもいいですよ。」
「あなたが悪いわけではないので大丈夫ですよ」
「いや、それくらい自分でやりますよ」
「え?そんなことまでやってくれたんですか?」
「いや、それくらい自分でやるので」などなど。

日本は「お客に対してやりすぎなんじゃないか?」と感じて戸惑うことが多かったと記憶しています。

駐在前と比べて日本語でも「ありがとう」と言う機会は増えていると思います。
これは良い習慣を身につけることが出来たなと思うことが多いです。

諦めたら、感謝が増える。

是非とも試してみてください。

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