英会話力を飛躍的に上げる方法
他人の為に英語を聞き、話す。
つまり、通訳のような形で動くことで飛躍的に英会話力が上がります。
そもそも英語が話せない、聞けないで困っているのに何を書いてるんだと思う方が多いと思いますが、私の経験を書きます。
私がアメリカで駐在を始めて半年くらい過ぎた頃、日本の上長から
「今度、アメリカのお客さんのところで大事なデモやるから4人そっちに出張させるね。お客さんとの事前調整と出張中のメンバーのケアをよろしくね。」
との連絡が来ました。
この頃の私は英語で挫折続きで自信喪失して、アメリカにいるのに英語を話すことから逃げようとしていた時でした。
そんな私の所に英語かさらに苦手な先輩、後輩達がくる。お客さんへの大事なデモを成功させて安全に出張を終わらせないといけない。
しかも、その出張に来る後輩は仲の良い人で、
「お久しぶりです!今度出張行きます!アメリカで活躍しているカッコいい姿を見ることを楽しみにしています!」何てメールが送られて来たりしました。
もう、英語から逃げたいとか考えている場合ではありません。
その日から受け入れとデモに向けた調整が始まりました。
デモ実施場所の窓口の方にメールして、出張する皆さんと事前に打ち合わせして。
日本からの要望をデモ先の人に断られ、それを日本に伝え、交渉しろと言われ。
相手先と再交渉したら、「そんな勝手なこと言うならやらせないよ」とおどされ。
そんな事を出張者が来る直前までやってました。苦手だった電話でのやり取りも何とかこなす事が出来ていました。
そして出張者が来ました。
久しぶりに会うので、嬉しいと共に全員から
「英語わからないからよろしく」と言われ、
ホテルのチェックインを手伝い、ご飯に連れて行ってオーダーを全員分やって。
デモ当日もデモの準備から説明まで私が行い、出て来た質問を出張者に伝え回答を引き出し、相手に伝える。
デモが始まると、使用方法からの確認やら質問対応やら、機器トラブルの解決や、休む間も無く英語を聞き、日本語で出張者に伝え通訳して回答してほぼ休みなく喋り続けていました。
おかげ様でデモは大成功でした。
この時、私が英語がわからない、伝わらないのが怖いなどと言って止まってたら、全てのデモが進まず、出張者は途方に暮れ、大失敗する可能性が有りました。
そのため、聞き取れなかったらわかるまで聞き直し、伝わらなかったら言い直す、もしくはホワイトボードなどで書いて説明する/してもらうなど、どんな方法を使ってでもコミュニケーションを成立させることに徹していました。
全ての出張日程が終わり、出張者の皆さんが帰宅する時、こんな事を言われました。
「半年もアメリカにいるとあんなに英語話せるようになるんだね。驚いた。」
この出張者が来るまで、英語の苦手意識しかありませんでした。
しかし、この時自分が成長していると誉めて貰えた事や何だかんだデモの相手とのやり取りが無事に終わり成功した事が大きな自信になりました。
そして、この時に大事な事がわかりました。
結局、どの言語を話そうが伝えないといけないと言う気持ちを持って挑んだら、大体伝わるんだと思います。
そして相手も私が言う事に興味が有ればどんな変な英語を話しても、理解しようとしてくれるんです。
ただ、英語を話す勇気とどんな手を使っても伝える/理解すると言う気持ちが重要なんだと思います。
自分の為だと、この気持ちになるのが難しいので、通訳として間に立つと良い緊張感でやれるのだなと思うわけです。