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アメリカの日常:フライトキャンセル

私は特に飛行機に詳しいわけではないのですが、
経験上、飛行機のエンジンチェックで3つ目の扉が開けられた時は
そのフライトはキャンセルになります。
もしもあなたが乗る飛行機のエンジンチェックで3つ目の扉が開いたら
カスタマーサービスのカウンターに移動し始める事をお勧めします。

ということで今回は、アメリカで車の次に使用する移動手段、飛行機のお話です。

アメリカで「ちょっと出張行って来ます」となると
十中八九、飛行機に乗ることになります。

そして、この飛行機は頻繁に遅延・キャンセルになります。

私が駐在して初めて米国内出張した時、
乗り継ぎ含めて往復で4本の飛行機を乗り継ぐ出張だったのですが、
行きの1本目が30分くらい遅延したところから始まって
2本キャンセル、1本2時間以上遅延、乗り継ぎ1本増え、
追加の飛行機も1時間以上遅延すると言う洗礼を浴びました。
一本もまともに飛ばなかったです。

初めての米国内を出張する人にとっては過酷の一言に尽きます。

アメリカで飛行機がキャンセルになると、
カスタマーサービスのカウンターはとんでもなく混みます。
正直、全く進まないです。
延々と文句をいう客、特に謝ることもなくマイペースに対応するカウンターの方。

日本で飛行機がキャンセルになるとカスタマーサービスの方は
「大変、申し訳ありません」と言う一言から始まりますが
アメリカは違います。(少なくとも私がいた時代は)

謝られた記憶は殆どありません。

米国の同僚曰く、飛行機のキャンセルや遅れは
カスタマーサービスのカウンターで働いている人の責任ではないので
謝る必要はないそうです。

今はその感覚を重々理解しているので、何とも思いません。
しかし初めての出張で飛行機のキャンセルに初めて遭遇した私は
とても焦りました。
約束した顧客のところに行けない可能性があったからです。
長蛇の列のカスタマーサービスに並び、延々と待ち
残念ながら、早い時間の代わりのフライトを取ることができず
5−6時間遅れて約束の場所に行くことになりました。

もちろん、皆さん慣れてます。
顧客のところに着いた時「飛行機遅れたんだって。大変だったね」と笑いながら
迎え入れてくれました。

私がよく遭遇したアメリカ人の印象は
飛行機が遅れた場合、待っている側は「仕方ないね」で済ますのですが、
いざ自分がその遅れに直面すると延々と自分がどれだけ急いでいるか演説します。とても極端です。
もちろん、直ぐに「仕方ない」と諦める人も多いです。

しかし、運悪いのか何なのかわかりませんが
飛行機のキャンセル・遅延は続くことが多いです。
そして逆に時間通り出発した時は「あれ?珍しい。今日はラッキーだ」と思う様になります。
出張に慣れて来た頃には、何故か飛行機の遅延やキャンセルに遭遇しにくくなります。今となっては文化に馴染むための修行だったんだなと思います。

ちなみに、アメリカで飛行機がキャンセルになった時は
サービスカウンターにダッシュするか、その会社の日本語カスタマーサービスに
電話すると(最悪、日本にあるカスタマーサービスに国際電話)すると
スムーズに変更便を用意してくれることがあります。

しかし、アメリカ生活のトラブルはまだまだ沢山あります。
その話はまた次回。

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