あなたの「a few minutes」って何分なの?

 不慣れなアメリカ生活で電気の無い生活を2日間強いられた後、
ようやく電気会社の担当が来て電気が復活する日。

待ちに待ったこの日。
しかし、長い長い1日になりました。

電気会社から会社経由で預かった伝言。
「時間は指定できません。9−17時の間に行きます。必ず立ち会ってください。」

私と同居している友人は、以下の様に対応することにしました。
「とりあえず午前中と午後に分けて会社に行こう」
普通に家で仕事をしながら待ちたかったのですが、
電気が止まっているので何もできないので苦肉の策でした。

私は午前中会社に行く必要があり、午後担当に。
「午前中には終わっているだろう」なんて軽く思いながら会社に向かいました。

会社での要件が終わり、PC /携帯の充電も終わり、
午前中も終わりに近づいたころ、友人から電話が。

「あぁ、終わったんだな」と思いながら電話に出ると
「まだ、電気会社の担当が来ないので交代」とのこと。

昼ごはんを途中で買って帰宅。
お留守番のバトンタッチ。

15時くらいになり、友人から着信。
友人「電気会社来た?」
私「全然来ない」
友人「本当に?ちょっと電気会社に電話しておく」
私「ありがとう。よろしく。」

数分後

友人「a few hoursで来るって」
私「了解。なら17時くらいだね」

この電話が終わり、1時間過ぎ、2時間過ぎ
気がついたら18時に。友人が仕事から帰って来ました。

友人「ただいま・・・、暗っ!まだ来てないの?」
私「まだ。」

そして再び電気会社のカスタマーサービスに電話。
何時頃来るか尋ねると「within a few hours(数時間以内)」との回答。

15時に言われた「a few hoursは何時想定だったの?」そんな事を考えながら
再び暗闇の中、男二人で待ち続けます。

あっという間に20時に。電気会社はまだ来ません。

再びカスタマーサービスに電話。
再び何時頃来るのか聞いたところ、「わからないから担当者の携帯番号を教える」とのこと。

早速、担当者に電話。
「ずっと待っているのだけど、何時頃来る?」の質問に
電気会社担当者「within a few hours」との回答。

英語で文句を言える様な英語力がないので電話を切った後に、
「どれだけ、『a few hours』の守備範囲広いんだよ。既に5時間経過しているぞ」と怒る私たち。

それから21時になり、21時30分になり。
再び担当者に電話。
「後どの位かかる?」この質問に帰って来た答えは

「within a few minutes」。

もう着くだろう。
ようやく暗闇の世界から電気を使える文明的な生活に戻れる。
そんな事を考えながら待ち続けます。

22時になり、22時30分になり・・・

ぜんっぜん、来ない!!
a few minutesって何分!?何分待たせるんだよ!

再び担当者に電話。しかし、電話に出ない。

23時になり、友人の電話が鳴る。
「着いた」とのこと。

友人が外に行き担当者と合流。
それから数分後、漸く部屋の電気がつきました。

友人曰く、
その電気会社の担当者は鍵がかかる訳でもない箱を開け、
中のスイッチを上げて、「遅れてごめん」も言わず
トータル2分くらいで全行程が完了して帰って行ったそうです。

この日からアメリカ人の言う「a few minutes/hours」を一切信じなくなりました。

ちなみに、この経験をアメリカ人の同僚に話をしたところ、
Welcome to the U.S.と満面の笑顔で言われました。

そういうアメリカの洗礼を受けたお話でした。
こんな話はまだまだ有ります。

他の話は、また次回に。

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