当たり前のように就職してから勉強する文化

 最近は日本でも多くなって来ましたが、アメリカは転職しながら自分のキャリア形成を行います。その為、転職した人たちを送り出すイベントが頻繁に行われます

日本では転職する際は、お祝いする雰囲気はあまりない印象を受けますが、
アメリカでは「Good luck!!」などと言いながらセレモニー的なことをやることもあります。

そのくらい、転職する機会はありますし、
転職は、自分のキャリアを構築する一つの方法になります。

そして、自分のキャリアを形成していくもう一つの方法として、
仕事をしながら大学や大学院に通学し学士/修士を取得して、もう一段階給料の高いポジションに申し込むという方法が挙げられます。

上のポジションが空いたら募集がかかり、
自薦で申し込んで、試験や面接を受け受かった人がそのポジションにつくという
やり方をすることが多いので、申し込む際に修士や資格を新たに獲得すると
より有利になるからだと思います。

このように、日本では、就職をしたら勉強する時間はどんどん減って行くという雰囲気ですが、米国では、就職をしても自分のために勉強するという文化が根強いです。

その逆で、今のポジション/仕事が好きで、これ以上給料を上げる必要がない
という人は、勤務時間内は仕事を真面目にやり(不真面目だとクビになるので)、定時で上がって自分のPrivateを楽しんでいる人もいます。
 私の友人にはそういう働き方をして、アマチュア自動車レースの州のチャンピオンという人もいました。

 話は戻ります。
働きながら大学院に通ったり、新しいスキルを得る努力をしている人と話をすると、とても刺激を受けます。

カンボジアから移住してアメリカで働いていた同僚は、
「家族を養うため、もっと給料が欲しいから勉強する」と言っていました。
開発からマーケティングに移動した人は
「奥さんから『ダラダラしていないで、自分のキャリアを考えろ』と怒られてね」という話も聞きました。
「離婚したら、時間が増えたから勉強し直してる」という人もいました。

勉強する=資格を取る=ポジションUP=収入UPというシンプルな構図が
そこそこのポジションまであるので勉強する意欲をかき立てているのだと
思います。

日本では働く環境がメンバーシップ型からジョブ型に変遷して行く会社が多いと聞きます。

ジョブ型はまさに欧米の雇用体系です。
専門職枠での採用が増えるので自分のスキルや資格が大きな武器となります。

できれば欧米のように高い専門制を持った人の給料が高い状況を
日本でも作って欲しいものです。そうすればもっと勉強のゴールも明確になり、
モチベーションが上がるのではないかと思います。

就職してから、「また勉強?」と思う方もいるかもしれませんが、
ジョブ型になった時の将来の自分のキャリアを考えて、何かを始めてみるのも良いのではと思います。

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