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Oracle(DB)をサービス開始日当日に消されてしまった
はじめに
今から約20年前、金融系のシステムインテグレーターでエンジニアとして働いていた時の話です。要件定義から1年以上の時間をかけて構築したプロジェクトでの出来事です。
当日の朝の出来事
サービス開始日の朝、会議室にプロジェクトメンバーが集まりました。
最初の一言が、「トム、〇〇へ行くぞ!」でした。〇〇はサーバーが設置されているセンターで、車で約1時間の距離です。車に乗り込みながら事の次第を聞きました。
災害対策環境の構築
スケジュールの都合上、サービス開始時点で災害対策(災対)環境の構築を行っていました。作業内容は、本番環境と災対環境にtelnetで接続し、本番環境を参照しながら災対環境を構築するというものでした。
事故発生
しかし、悲劇が起こりました。本番環境で誤って「rm」コマンドを実行してしまったのです。当時はOracleのアンインストール方法がディレクトリの削除だったそうです。まさか本番環境でそれを行うことになろうとは。
復旧作業
幸いにも削除したのはプログラムのディレクトリだけだったため、数時間でインストールし直し、システムは復旧しました。しかし、このミスによりプロジェクトは大きな痛手を負いました。
いいわけ
やってしまったエンジニアは、普段からにコミュニケーションに問題が有り、資格取得の話ばかりしていて、良いエンジニアという印象はなかったです。そのエンジニアは「Oracleが悪い」と言い訳をしましたが、問題解決には向き合い、自身の過ちを認めることが重要です。
結び
この事件がなければ、プロジェクトは社長賞を受賞していたかもしれません。しかし、今となってはこの経験も楽しい思い出の一つです。エンジニアとしての成長には、失敗から学ぶことも不可欠だと痛感した出来事でした。
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