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【背伸びしたジャズ鑑賞】バラードの名曲で味わうジャズのエッセンス(2/4)

前回の復習

前回はノラ・ジョーンズのテイクを鑑賞することで、『Nearness Of You』のメロディーが体に"インプット"された、いよいよ今回からはジャズという音楽ジャンルに特有な要素が登場してくる。

2. モダンジャズに学ぶ -Right on Time | Graham Dechter

グラハム・デクターは最近の若手ギタリストには珍しく、古き良きモダンジャズのサウンドを聴かせてくれる。そこで、このテイクでは楽曲の理解に加えて、アンサンブルの楽しさ、ジャズ特有のグルーブ感、アドリブソロを楽しみたい。

「スウィングしなけりゃ意味がない」

まず、ギターイントロ部分では、あたたかでハリのある伝統的な「ジャズギター」の音色が美しい。熟成したワインのような渋み。
曲のメロディーを大事にしながら、さらにシンプルなコードをでハモっている。ロックギターにはないジャズギターの魅力のひとつ。そして、ピアノ・ベース・ドラムが一体となり、ギターを追いかけるような合いの手(2:22)
そして、いよいよ、3:10~からアドリブソロがスタートするが、この部分、体が動き出したくて「むずむず」しないだろうか。これが、ジャズ特有のグルーブ感を生み出す、スウィングというリズムである。ここでは、さらに、転調、倍テン(テンポを2倍)しているので、より顕著に感じるのではないであろうか。
ギターのソロでは、モティーフ展開(3:20~,3:45~)が見事である。これは、同じようなメロディーを繰り返しつつ、少しずつ音型を変えていくテクニックである。それにより、聴く者の耳にメロディーをより深く刻み込むことが出来る。

【付録】明日自慢できる「コンサル」用語集

インプット・・・入力、つまり入ってくるもの。対義語としてはアウトプットがある。

このプロジェクトを進めるにあたってインプットしておきたいことは・・・

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