トーマス・エジソンの名言で考える
※この記事はYouTubeでも解説しています。
偉人と名言シリーズ。1回目です。
今回は、トーマス・エジソンの名言です。
この写真、トーマスエジソンさんです。かっこ良いですよね。この時が31歳です。エジソンというと、晩年の写真のイメージがあったんですけど、若いときはかなりかっこよかったようです。
そして、その横に写っているのは、エジソンが開発した蓄音機(1878年の写真になります)。今でこそデジタルでクリアな音声でスマホに録音できているのですが、その原型となる蓄音機。これが140年以上前に、エジソンによって発明されているんですね。
■白熱電球とエジソン
私がはじめてエジソンのことを知ったのでは小学校4年生の時。小学校の図書館で借りてきた、伝記の本で知りました。
質問ばかりして、小学校をやめさせられたようなちょっと変わった人。
「1+1=2」が理解できなかった。
というと賢くないように思われますが、その逆でした。
一つの粘土と一つの粘土を足したら、大きな1つの粘土になるのに、なんで?
全てのことに "Why? " と疑問を持って、小学校の先生に聞いていったので、答えられない先生にとってはいやな生徒だったんでしょうね。でもそんな、変わった子が、のちのち白熱電球を発明した。
私が伝記で読んだおはそのくらいの記憶しかありませんが、かなり読書を楽しめた記憶があります。
そんな子供の頃の記憶が知識として、ずっと頭の中残っていたせいか、私は最近まで、白熱電球を発明したのはエジソンだと思っていました。
実は白熱電球を発明したのはジョセフスワンという人。エジソンは40時間だった白熱電球の寿命を200時間に、そして最終的に1200時間まで長くして、実用化に成功した人だったのです。
その時に電球の光を出すフィラメントに使われていたのが京都府の石清水八幡宮に生えていた竹でした。
もちろん、発明したジョセフスワンもすごいけど、実用化したエジソンのおかげで夜も快適にすごせるようになりました。
■発明と実業家としての成功
ご存知の通り、エジソンが発明したのは白熱電球以外にも、数多くの発明をしています。その数なんと1,300。
蓄音機、白熱電球、動画撮影機の三大発明や、長距離通話が可能な電話機など、現在の私たちの生活に大きな影響を与えた発明に貢献しているのです。ちなみに電話機を発明したのは、ご存知のとおりグラハム・ベルです。エジソンは電話機の特許こそベルにほんの僅かの時間の差で先を越されてしまいましたが、長距離通話を可能にしました。
そんな発明王として有名なエジソンですが、実業家としても成功しています。アメリカの総合電機メーカーGE、ゼネラル・エレクトリックの起源 エジソン・エレクトリック・ライト・カンパニーを1878年に創設しています。
■ひらめきと努力
そんなエジソンの名言。いちばん有名なのは、こちら。
天才とは1%のひらめきと99%の努力である
Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.
実はこの名言は、エジソンの会見をまとめて記事にした、記者の文章とのことです。
「1%のひらめきがあれば、あとは努力で偉大な人物になれる」
そう解釈していますよね。
でも、どうやらエジソンいわく違うらしいようですね。
私は1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になると言ったのだ。
なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、
努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている。
と、このように述べております。
つまり、努力だけすればよいわけではない。ひらめきが必要。ひらめきがなければ、どんなに頑張っても成功はできない。
確かに努力はしていても結果に結びついていない。そんなことありますよね。それって、ひらめきが足りないのかもしれません。
いかにして「ひらめき」を生み出すのか、ということが大切です。
そう、この名言の解釈。考えさせられますね。単純に努力だけを続けても、結果を出せなければ意味がないわけです。考えて考え抜く。その結果「ひらめき」が生まれてくる。
その「ひらめき」をもとに努力を続けるのです。1%のひらめきと、99%の努力をもってすれば、成功につながっていく。
そう信じて頑張っていきたいものですね。
この名言はあまりにも有名ですが、他にもたくさんことばを残しています。
■失敗のとらえ方
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りのうまくいかない方法を
発見しただけだ
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
単なる負け惜しみにとらえられるかもしれませんが、このことばこそ私の人生において、大きな指針となっているものです。
自分の中でくすぶっている状態でした。そんな時にこの言葉と出会いました。エジソンといえば発明王。成功者のイメージしかありませんでした。
もちろん成功の陰には失敗はある。でも失敗をしてきたから成功したわけではない。
・どうすればうまくいくのか考える。
・その上でチャレンジしてみる。
・そしてチャレンジしてうまくいかない事例を集めていく。
それを1万回繰り返せば、白熱電球だって発明できる。
うまくいかないことは当たり前なこと。どうすればうまくいくのか考えながら、とことんこだわってみる。
何度も何度もチャレンジしてみる。そのストイックさこそが成功者に共通するこだわりの部分になっていく。
そのことをこの言葉から学ばせていただきました。
■好きだから没頭できる
エジソンは一つのものごとにこだわってとことん極めていく。
時間を忘れて1日16時間のペースで研究に没頭し、1,300もの発明品をのこしていった。ここまでできたのは、何よりも研究することが好きだったから。
私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない。何をやっても楽しくてたまらないからだ。
I never did a day’s work in my life. It was all fun.
ショートスリーパーだったことも、エジソンの研究に良い影響を与えています。
「4時間以上睡眠をとると気分が悪くなる」と言っており、30分ほどの仮眠を、一日数回くりかえしていたそうです。
■世界の食習慣を変えた?
さらにエジソンは、インタビューで「なぜここまで素晴らしい発明が次から次へと生まれてくるのか?」と聞かれて「1日3食きちんと食べているから」と答えています。
それまでは世界的に1日2食が常識でしたが、エジソンが朝食を食べると健康になれることをアピールして、1日3食食べる習慣が広まったとも言われています。
この話には裏が……。
当時、扉を開閉するたびに自動的にパンが裏返しになるトースターを発明したエジソン。はじめのうちはあまり売れ行きが良くなかった。これを売るために、世界の食習慣を変えていったという説もあります。
もちろん、朝食を食べただけでエジソンになれるわけはありません。彼の凄さは諦めずに何度もチャレンジしていくことです。
私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。
Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time.
100回うまく行かなかったから諦めるのではなく、ダメなら101回目にチャレンジしていけばよいのです。
■最後まで完成できなかったもの
そんなエジソンですが、最後まで完成できなかったものがあります。
それはなんと「霊界通信機」。
あれだけ科学の研究を重ねて、次々と発明をしていったエジソンですが、晩年は科学とは真逆の「霊界」を極めようとしていました。
別に宗教にはまっていったのではありません。むしろ、無神論者でした。
でも「魂はエネルギーであり、宇宙のエネルギーの一つ」という考えを持っており、霊界とも通信できると信じて、研究をしていったのでしょう。
残念ながらというか、幸いというか、霊界通信機は15年かけても完成することはありませんでした。これだけの偉大な発明を世に残したエジソンです。
もし彼が100歳まで生きていたらどうなっていたでしょうか?
もしかしたら「霊界通信機」を完成できていたかもしれませんね。そうしたら我々の死後の世界も変わっていたことでしょう。
It is very beautiful over there.
これが彼の最後の言葉です。
窓の向こうに見える紅葉をみて、
向こうはとってもきれいだよ。
そう言って、彼は84歳でそのあまりにも偉大な生涯をとじました。
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