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地方でフリーランスのWebディレクターをやる理由(1)

自分の環境や交友関係に依存してしまうのかもだが、未だ自分以外に「地方在住のフリーランスのWebディレクターという人に会ったことがない。エンジニアやデザイナーに比べて圧倒的に少ないと思う。

先に結果をお伝えするが「地方の案件は費用が少ない=利益を確保のしやすさは都会の案件と比べると差が想像以上に大きい」のが普通。地方案件でガンガン稼げる人はその時点で優秀だと思っている。

約10年ほど前になるが、私は30代後半を迎えた頃に「東京以外に住みたい」と初めて思った。

初めての子供が産まれてからしばらくした頃だった。

憧れてなったWEBディタクターとなって5年以上が過ぎていた。既に情熱は欠けはじめていて、日々の研鑽や学習も足りていない自覚はあった。しかしながら当時の業界の特に広告代理店案件の中には「貫徹上等」なものも少なくなく、忙殺されながら派手目(にみえるよう)な実績も少なくない数を経験していた。正確に言うとそう出来るような環境を狙ったりもしていたし、周りからそれを求められ続けていた。

「自分が広告代理店さんと関係性が気づけている制作会社に所属しているから声をかけてもらっている」のレベルであることを自負していたので仮に「明日から地方に移住します」といった瞬間「今日か明日打ち合わせのしようと連絡をもらって広告代理店に訪問出来る人」では「私」はなくなってしまい必要とされなくなるから、「都会(東京)を離れたらWebディレクターを続けてお金を稼ぐことは難しいだろう」と思っていた。

一旦考える事を保留した。将来の事を真面目に考える事から結果逃げ続けていたのだと思うし、都会の生活はそれに気づかないように

「心変わりはなにかのせい?あまりのり気じゃなかったのに」

ぼくらが旅に出る理由 / 小沢健二

若い頃より歌詞をちゃんと聞くようになったのでなんとなく引用してしまったのだが、数年後に40代になった僕は「地元に戻る」決意をした。Webディレクターは続けられないだろうと思っていた。

新型コロナウイルス(COVID‑19)の感染が世界で始まるほんの数ヶ月前だった。

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