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支援の対応力をアップするには~ケーススタディの重要性~

いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。

年度初めまで残り1週間を切りました。支援者の皆さんも日々、定着支援の対応にあたられているかと思いますが、この時期は面談が増える時期かもしれないですね。

そこで今回のテーマは「支援の対応力をアップするには~ケーススタディの重要性~」


これまで配信していたメールマガジンでは、支援者の皆さんがより良いサポートを行っていただけるよう、お役に立てるのではないか、と思う情報をお伝えしています。そして当社自身も定着支援サービスのご依頼をいただくことがあり、いろいろなお悩み事を聴く機会があります。

そこで、実際に企業側から伺った悩みを情報提供したいと思います。もし皆さんが支援者として企業からこんな相談を受けたら、どう対応しますか?是非、ケーススタディとして考えてみていただけないでしょうか。

ケース① 服薬が課題

かつて別の精神疾患と診断され薬が合わなかった経験から、服薬に対してネガティブなイメージを抱いている。今処方されている薬は、自分に合っている実感はあるが、不安感から継続して服薬することができていない。その結果、周囲に対して攻撃的になったり、自己肯定感が低くなり仕事を辞めたいという相談を頻繁にしてしまう。

ケース② 認知のゆがみが課題

発達障害の診断で精神手帳をお持ちの方。

入社後に配属された部署で、上司の指示に従わない、パワハラなどの訴えがあり、本人からの希望を考慮して異動させた。異動先でも上司の指示に従わず、自分には現在の部署は合っていないと訴える。そもそも異動先は本人の希望を相当考慮しており、この先の異動先について悩んでいる。

ケース③ 支援者との関係性が課題

知的障害、療育手帳をお持ちの方。

体力があまりなく、体調を崩して休みがちな点について、支援機関より体力をつけるために休日運動するよう指導を受ける。慣れない運動に取り組み、疲れた結果、通勤途中に転倒して怪我を負った。休みが多いとの指摘をプレッシャーに感じてしまっているが、支援者が3人交代で相談がしにくい関係性となっている。


どのケースも、なかなか対応が大変そうな内容ですが、このような相談は決して珍しいわけではありません。皆さんも似たようなケースの対応をされたことがあるかもしれないですね。

では、皆さんは支援者としてどのように対応するでしょうか。

企業に対して、本人に対して、アプローチはさまざまだと思います。いずれにしても、企業だけで対応するのは難しく、支援者との連携が必要なケースだと考えられます。

また、自分の考えだけで完結するのではなく、他の支援者とも意見交換をしてみてはいかがでしょうか。このようなケーススタディや、支援者同士での意見交換はとても重要です。

人によって視点が違うことは当たり前で、自分では見落としていたポイントなどが見つかることもあります。答えは一つとは限りませんし、自分の出した対応策が実際にやってみるとうまくいかないこともあるでしょう。日頃から色々なケースについて考察し、支援者間で話し合い、知見を深めておくことが支援力アップに繋がります。


上記のケースについて、実際にどのような対応やアドバイスが考えられるか、については、また別の機会に触れられればと思います。まずは、このマガジンをきっかけに「ケーススタディ」を実施していただきたい、というのが今回のテーマです。

こちらはメールマガジンでも配信していて、多数のご意見をいただきましたら、またお知らせしたいと思います。


最後までお読みいただきましてありがとうございました。障がい者雇用に関する企業向けの記事はメールマガジンでも配信していますので、無料購読のご登録をよろしくお願いします。

今後もこのnoteでは、障がい者雇用に関する情報を発信していきます。

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