【企業向け】「障がい者ができること~業務の切り出しを考える~」
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9月も半ばとなり、秋の気配が次第に色濃くなってきました。夏の厳しい暑さが和らぎ始め、就職活動を開始する障がい者の方も多い時期でしょう。
実際、障がい者雇用の数は毎年増加していますが、
「なかなか障がい者を雇用するのは難しい。」「障がい者にできる仕事は切り出せない。」そんな企業の声がまだまだ多く聞かれます。
ですが、本当にそうでしょうか。
そこで、今回のテーマは。
「障がい者ができること~業務の切り出しを考える~」
まずは、業務切り出しのポイントとしてよく挙げられる手順を見てみましょう。
業務の切り出し手順
1.業務切り出しにあたり、社内の仕事を洗い出してみる
・ 明らかに既存社員が後回しにしている作業
・納期がない、またはゆっくりでも可能な作業
・ 多くの判断が求められないフロー化された作業
・ 対人関係を多く必要としない作業
2.上記のような仕事の中から、障がい者社員に担当してもらう仕事を考える
【業務例】
・郵送物の封入、発送業務・データ入力・書類チェックやファイリング
・資料の整理やPDF化・労務関連の事務補助・会議の準備・アンケートの集計
・画像作成や編集・インターネットによる市場調査 など
このように考えることで、いくつかの業務切り出しが見えてくることは多いはずです。
一方で、「そうは言っても、一人分には足らないよ」とか「うちは専門職だから」といった嘆きの声もあるでしょう。
この声の裏には、「障がい者は簡単な仕事しかできない」という思い込みがあるのではないでしょうか。
ちなみに、当社では、現在100名強の障がい者社員が働いています。
身体障がい、精神障がい、発達障がい、知的障がい…、障害の種別も年齢も性別も多種多様です。
当社で働く障がい者社員は、仕事内容もバラエティに富んでいます。
一般事務…PC入力、書類作成、データチェック、データ電子化 など
庶務業務…封入封かん、印刷、資料仕分け など
管理業務…ホームページ作成運用管理、社内管理、社内ITサポート など
デザイン制作…販促物デザイン、カレンダーイラスト作成、名刺作成 など
清掃業務…社内清掃 など
在宅勤務…テレアポ業務 など
同じフロアで障がい者と一緒に働いている当社から見れば、「適材適所」「環境」「調整」で仕事のバリエーションは増える、と思うのですがいかがでしょうか。
また、他社の事例を見ても、
CAD業務、プログラマー、Webデザイナー、DTP業務、建築設計、施工管理、
パン職人、販売、接客、コールセンター業務、介護ヘルパー などなど
多種多様な業務に就いている方がたくさんいます。
「適材適所」で人選すればスキルや経験がある人はいます。
後は障がい特性や個々の状況に応じた「環境」を整え、「調整」をすることで、業務の幅は広がるのではないでしょうか。
また、学卒の新入社員は、一から仕事を教えて成長を見守っていきますが、障がい者雇用では同じことができないのでしょうか。
障がいがあっても、伸びしろはあるはずです。
教え育てていくという発想も大事にして頂きたいと思います。
業務の切り出しには、考え方の転換が不可欠です。
「できない」のではなく「やるためにどうするか」を考えていきましょう。
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