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温泉道とAPU

別府八湯温泉道が始まったのが2001年。詳しくはリンクを見てもらうとして、この年の3月からAPUの一期生3人と浦達雄さん(初代名人)が白衣を着て温泉88か所を巡ったのが1番最初だったそうだ。2020年現在、1万代名人に(同じ方が何度も名人になっているので、人数でいうともっと少ないですが)届きそうな勢いだが、最初は参加する人も多くなかったそうだ。

なんとか別府やこの取り組みを盛り上げようと名人会を作り、初代会長に就任したのが今回撮影した「茶房たかさき」のオーナー高崎さんだ。僕も大変お世話になっている。珈琲を飲みに行くと、いつも奥様と暖かく迎えてくれる。朝見という土地はパワースポットだと高崎さんはいつも僕に言うが、年を重ねても仲のいい夫婦が出すエネルギー。その愛の力に溢れているこの場所の方がよっぽどパワースポットだなといつも思う。今回はそんな「茶房たかさき」を利用すると入れる「茶房たかさきの湯」でAPUの学生アキちゃんを撮影した。

APUが出来たのが2000年なので、温泉道よりも一年先輩になる。20年が過ぎ、多国籍な街に生まれ変わった別府を温泉道という取り組みを通して撮影していると、「温泉道」と「APU」が別府の街をただの温泉地、観光地から混沌とした地に生まれ変わらせたんだなとつくづく思う。これからはその混沌、そしてそれを偏愛する別府の人達を世界に発信していく時代なんだと勝手に使命感を感じている。

僕に出来ることも、この街に出来ることもまだまだある。そんな風に改めて思わせてくれた「茶房たかさき」での撮影。温泉好きの間では聖地と呼ばれるこの場所。別府に来る際は是非足を運んでみて欲しい。

ちなみに今日11月26日はいい風呂の日だ。いつもシャワーでお風呂を済ませている皆さん。たまには湯船にお湯を溜めて入浴剤を入れて家族みんなでお風呂に入ってみてはどうでしょう?いつもとは違った気持ちを発見出来るかもしれないのでオススメです。

2020.11.26 東京神父
茶房たかさきの湯「聖地たかさき」

東京神父 写真家。1978年4月20日生まれ。 別府出身、自由が丘在住。