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【エピソードZERO】革命家と過ごす夜

「何を壊そうとしているのですか?」
「その答えは、行けばわかるかもしれないし、行ってもわからないかもしれない・・・」
「では、そもそも行かなければどうなります?」
「まぁ、そうだな。別の道に車線変更するだけだ。人生やり直しだな」
「だったらその方が割りがいいかも」
「そうだな、このまま進めば苦労は積み上がり、幸福は消えていく。わざわざ地獄の坂を下っていくのもおかしな話だな」と下を向いて黙った。
「つまり割に合わない強制労働ってことですよね。その事実はわかっていらっしゃるんですね。戻るなら今の内ってことですよ」とお道化てみせた。
「そうだな、でもよ。そうじゃないんだ。だから何だというのだッ。ほかにいったい何をするというんだ。ずっとこの胸に衝動が居座っている。深々と鎮座している、革命の衝動が。この夜が明けたら皆とともに歩くだけだ。それ以外にするべきことはない。たとえ地獄への道筋だとしてもだ。理屈をこねて、損得を語る時期はとうの昔に過ぎ去ってしまったんだ」
「急にどうしたんですか。気持ちに変化でも?」
「声を荒立ててすまなかった。いや、気持ちの整理ができただけだ」
「この段階になっても迷っているんですね・・・」
「当たり前だ。それが決断するってことだ。俺は本当の決断の扉の前に立たされたらしい。決断することの恐怖を初めて知ったんだ・・・」

◇◇東京ハバナの理屈の想定外のコーナー◇◇
プロフェッサー東京ハバナです。最近、ふと気づいたことがあるので、その触りだけでも書きます。方丈記の『ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・』とか、ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』とか、手塚治虫の『火の鳥』とか、動的平衡の考え方とか、思考の行きつく先は同じ到達点に達するんじゃないか、と考えたりする。これは思考が一度は必ず通る通過点なのか、到達点なのか。どんな思考も同じルートを通ってしか進んでいけないような気もする。ちなみにヘルマン・ヘッセは名前はメルヘンチックですが、内容はかなり異端で不良で思考が熱くなりますね。
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「くだらない番組を消して、そのチャラチャラした音楽も切ってくれよ。もう与えられる情報にはウンザリだ。・・・ウィスキーをストレートで。しばらくカードでも眺めていたいから。俺の反抗はまだ始まってもいないってよ。そうカードが俺に言ってくるんだ。そんなに急かすなよ」
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