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晩夏でアイスクリームに思うこと

こんにちは。
東杏印刷のオンラインストア「いいすと」です。

唐突ですが、みなさんにとって夏のおやつといえば何でしょう?
暑い時には冷たいものが欲しくなりますよね。
8月に旬を迎えるスイカや梨、ぶどうを冷やしたり凍らせたり。
また、かき氷やシャーベットなども好きな方が多いのではないでしょうか。今回はそんな冷たいデザートからアイスクリームについて簡単に述べてみます。


アイスクリームとは?


牛乳や卵黄、生クリームや砂糖などを原料に、冷やしながら空気を含むように混ぜてクリーム状にして凍らせた菓子です。
日本では「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令)と「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」によって分類されています。

所説あれど起源はいかに


3000年ほど前の古代中国、殷という国で、水牛やヤギの乳に穀物の粉を入れて加熱し、樟脳(しょうのう:クスノキの精油の主成分、樹脂系の香をもつ、半透明のロウ状の物質)を加え、容器に入れて氷の中で冷凍した食べ物が当てはまるとされています。
今から2500年ほど前のギリシャでも、蜂蜜や果汁に氷を混ぜた氷菓や、牛乳と蜜に氷を入れたものを楽しんだと言われています。
いずれにせよ、紀元前から東西様々な場所で食べられてきた氷菓ですが、とても高価な食べ物だったことは間違いありません。
そもそも当時は冷蔵庫もありません。
古代中国の石と塩を使って人工的に低温を作っていたとされる技術、古代マケドニアのアレキサンダー大王が好んだ氷や雪を混ぜた乳や蜜・ワイン、古代ローマ皇帝ネロの万年雪を溶かして果汁と蜂蜜を混ぜた飲み物、代表的な権力者に許された贅沢な品だったのです。

 個人的には、文献など記録に残っていないだけで、当時の一般の人々もその好奇心からアイスクリームや(冷菓)氷菓のようなものを楽しんでいたらいいなと思います。

 余談ですが、イタリアのアイスクリーム、ジェラートは「凍ったお菓子」の意味で、アイスクリームや氷菓全般を指します。
イタリアではジェラートという括りに入っていますが、日本では乳脂肪分が少ないためアイスクリームという表現ができないものがあるそうです。
日本のアイスクリームは乳脂肪分8%以上、イタリアのジェラートは乳脂肪分5%前後なので、口に入れた時の感触や味が違うんですね。

ヨーロッパから世界へ


今から500年前、イタリアで多量の硝石を使用することで水の温度を下げる方法、さらに氷に硝石を加えることで-20℃の低温を作る技術が発明され、やがてパリに渡って「ル・クロコップ」というアイスクリームパーラーが誕生したようです。
最古のレシピは400年前、イギリスで発行された「To Ice Cream」だと言われています。
その後アメリカにアイスクリームの製法が伝わり、初代大統領のジョージ・ワシントンも200ドル相当(現在の価格で3000ドル相当)のアイスクリームを買ったと伝えられています。 

日本の事例を挙げてみる


日本にアイスクリームが伝わり広まったのは今から150年前と言われています。
幕末の遣米使節団がアメリカで口にしたものがきっかけで、横浜の馬車道で町田房蔵さんという方が「あいすくりん」の販売を始めました。
ここから流れ流れて現代にまで通ずるんですね。

 冬場でもアイスクリームが大好きな方は食べるでしょう。
弊社のある練馬区でも若い方を中心に食べられています。
日本は世界的にみても食事が美味しい国ですが、デザートのクオリティもピカイチです。
去年の夏季オリンピックでも世界中から集まったメディアの方々がコンビニスィーツを中心にSNSで絶賛していました。
願わくば、これからも質の高い美味しいアイスクリームが提供されるよう、食品メーカーを応援する次第です。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(飯嶋)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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