【2022/11/17】ハイスイノナサの『落下から衝突まで』が奏でる幻想的空虚
自分は昔からテーマを決めて好きな曲でアルバムを構成する癖がある。
例えば「夜から夜明けまで」だとすると、夜っぽい曲や夜明けっぽい曲をセレクトして、バランスや曲順を考慮しながら、アルバムを組み立てていく。
いつも作るとき、大体3曲がアルバムのラストナンバーになることが多い。
そのうちのひとつがハイスイノナサの『落下から衝突まで』である。
2012年にリリースされた『動物の身体』というアルバムのラストナンバーが『落下から衝突まで』だ。
はじめて聴いたときに衝撃を覚えた記憶がある。
インスト曲であるが、綺麗でどこか切ない、空虚感が纏うギターのフレーズが耳を虜にする。
荒廃的で空虚感が漂うものの、それは非常に幻想的だ。
例えるのであれば、"荒廃した都市に夜明けが来てどこか美しい"イメージ。
そんなことをこの曲からいつも感じている。
自分はアルバムを構成するとき、わりと幻想的でメロウな曲をセレクトすることが多い。
そんな中でこの曲が大トリして物語を締めくくってくれる。
真夜中にアルバムを聴き始めたら、『落下から衝突まで』を聴き終わったとき、夜明けがやってくる。
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