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39歳、妊娠する12 妊婦とうつダン

性別、どっち?

今って、性別をあまり言わないのが普通らしい。妊娠して本やネット情報を見流ようになって驚いたこと、初めて知った事が多かったけど、この性別についてもその1つ。性別については、産婦人科学会でも教えることを推奨していないらしくそれに沿って教えない医師もいるそう。全然知らなかった!

妊婦健診で当たり前に性別教えてもらえると思いがちですが、実は教えないという方針の病院もあります。 日本産科婦人科学会では「赤ちゃんの性別は、産まれる前に安易に教えるべきではない」という考えを示しおり 、エコー検査で分かった性別を親に伝えるか、医師は慎重に判断すべきとしています。

おなかの赤ちゃんの性別はいつわかる?

なので、こちらが聞かないかぎり教えてくれない、という病院が最近は多いらしく夫も私もどうしよっか? 聞く? とお腹が大きくなってきてからのエコー検査がある日は、毎回ちょっとドキドキしていた。が、「性別は、多分、女の子ですね」と、5ヶ月に入ったときの健診であっさり言われちゃったんですけどね(笑)。ただ、両親に報告した時もそのほか人に話すときに必ず、「女の子?男の子?」と聞かれまくったので、結果オーライ。そして夫がうつ病と診断された翌日から、どっちの両親にもどう対応していくか(夫の中では、たとえ親にもとにかく誰にも言いたくない、ということだったので)、という新たな大きな課題ができたけれど、この性別トークにはかなり救われました。
「お腹の子は女の子らしい」という話題だけで、まぁ盛り上がる、盛り上がる。妊婦である私の体調はもちろん気にかけてもらっていたけれど、孫が女の子らしい、ということで何を買うか、節句はどうするか、誕生日は、はたまた成人式はどうするか……なんて遠い未来まで話が尽きないので、そういえば夫君はどうしてる?という話もあまりならず、その点は本当に平和に過ごせていた。

ヒゲダンならぬ、うつダン。

▲外食するときは食べたいものを!をモットーに。

夫が病院から帰った翌日から、生活が変わっていった。夫に処方された薬はまだそこまで強いものではないらしいのだが、うつの薬は飲むと日中もかなり眠い時間が多いらしく、断りきれなかった仕事をどうにかこなしつつ、時間ができると寝ている事が多くなった。ただ、副作用の効果もあり以前よりお腹は空くようになったらしく、ご飯を食べてくれるようになってホッとした。夫もパーソナルに通っていたけど、メンタルを病んでから食欲もなくなり、あっという間にパーソナルに通っていた時よりも5キロ近く痩せた(苦笑)。

私の方は、本当に体調がそこまで悪いところがなかったため、8ヶ月ちょっとくらいまではガッツリ仕事をして、夫のことも考えて余裕を持って出産2ヶ月くらい前には産休に、と思っていたのに、年末に向かっていけば行くほど仕事のトラブルが頻発してしまい、結局、予定日の20日前まで仕事をする羽目に……。日を追うごとに大きくなっていくお腹と、日を追うごとに寝ている時間が増えていく夫。8ヶ月後半になると、なるべく出社は避けて在宅にするようにして、家の中の事も合間合間にやっていくのだが、重い体がいうことをきかない……。でも家事もやっていかないと家の中は荒れていく。そして、問題は荒れていくのが、部屋だけではない、という事だった。

夫は家事全般なんでも出来る人で、料理や整理整頓何かは私なんかよりもうまい。だから普段は、在宅の夫が夕食を作り、家の片付けなどもかなり積極的にしてくれていた。妊娠してからもこれだけじゃ足りないでしょ、と夕飯の後には必ず果物を切ってくれたり、妊婦さんは座ってなさい、と家事も多く負担してくれていた。ただ、それがうつ病になってしまってからは全く出来ない。そのため、夫の中でその事がとても悪いことのように思えてしまうらしく、荒れた部屋を見るなり、自分が不甲斐ないばっかりに、寝てばっかりで役立たずだからだ……と自分を責め立ててしまう。そして結果、うつの状態をもっと悪くしてしまう。だから、どうにか自身を責めさせないためにもある程度、家の中を保つ必要があった。そして、あくまでもそれをそつなくやる必要も、、、(妊婦に負担をかけさせている、と思うと罪悪感をさらに感じるため)。

当初描いていた8ヶ月頃の生活は、夫に色々お世話をしてもらいながら、ぬくぬくと過ごしている予定が、真逆の生活。でかいお腹を気にしながら、家事に仕事に夫にそしてついでに猫の世話も。常にフルスロットルで動いていた。

本当はあと少しで会える我が子に想いを馳せながら、夫婦二人の時間を大切にするはずが、日々を過ごすのに精一杯。ぶっちゃけ本当に必死すぎて、この時は自分が悲しくなったり辛くなったりする暇もないくらい。もしかしたらうまいことマタニティハイだったのかも。それでもなんとか、うつの調子が良い日は外食をして、散歩に出かけて、とお互いが美味しいもの好きで良かった、と思ったし、世の中にこんなに美味しいものがあることをありがたく感じた。あと、本当に本当にウーバーイーツに感謝を。一生分くらいウーバーしたなぁ。

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