自分の気持ちと向き合うということ
自分の気持ちと向き合ってごらん
割とよく言葉だけど、じゃあそれは具体的にどうすることなのか、わからなかった。
だけど今日少しだけわかった。
実際どうなのかはさておき、そんな気がしているのだ。
彼と別れて、色々な気持ちになっていた。
基本的には、憎んでいた。
理解できない。別れ方や言い分に納得がいかない。最後の日に言われた言葉も。
不幸になって欲しいと思った。
その、訳のわからないとんがった思想を貫き通して、失敗して後悔すれば良いと思った。
だけど、その自分の感情に、なんとなくしっくりきていない感じがあった。
うまく表現できないけど、そういうふうに思うよう自分で気持ちを持っていっている感じがした。
今日、映画を観た。
映画は良い。
メッセージを受け取れるし、実にさまざまな感情や経験を擬似的に知ることができる。
そして、言葉を知ることができる。
言葉は良い。
言葉は、人間が持つ唯一無二の、無限の力と可能性だ。
こんな状況で、そんなふうに思えた自分に正直驚いた。
これは、悔しいけど彼から学んだことのひとつだ。
受け取ったコンテンツについて、自分なりのスタンスで考える。そして自分の言葉で、自分の心にそっと刻んでおく。
その一つひとつが、少しずつ私をつくっていく。
そして私は少しずつ変わっていく。
彼のことは心底ひどいと思うし、あの日の彼の言動はやっぱり許せない。
だけど、今日気づいたことがある。
私は彼という人が、好きだ。
憧れの人であり、彼のようになりたい。
彼のようになれないのが悔しい。嫉妬している。
すごく正直で、丸裸になった自分の気持ちに驚いたけれど、多分これは本当の気持ちだ。
なぜか大量の涙が出たけれど、彼に会いたいとか、後悔とか悲しい感じではなかった。
この、私史上最も最悪の春が過ぎて夏になる頃、若しくは秋になって、そろそろ冬が来る頃。
私は立ち上がって、前を向いて、もう一度歩き出そうとしているだろうか。
その時にはきっと、彼にこの気持ちを伝えたいと思う。
そうしてこの恋は、私の愛おしかった恋心は、成仏するのだろうか。
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