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海外に行くこと、の意味

日本出発前に、中国人のおじさん(確か安徽省出身)がやってる整体院で、

「今度ヨーロッパでビジネスを学ぶんですー」

と話したら

「日本はビジネス凄いじゃない、何で日本で学ばないの?」

と言われて、はっとした。一理ある。

その時は不意を突かれ過ぎてうまく回答できなかったけど、振り返るとあの質問は、

ヨーロッパで料理を学ぶんですー

和食だって凄いじゃない、何で日本で学べばないの?

っていうような擦れ違いが私とおじさんにあったんじゃないか。

同じビジネスでも、地域・文化が違えば、考え方・スタイル等は変わってくる。それはきっと料理と近い。普遍的に人間が行っていることだけど、場所によって型は違う。

私は多国籍な環境でのグローバル経営を学びたかったから、欧州を選んだ。オペレーションを極めたかったら、日本の方が良かったのかもしれない。

フレンチの調理技術や美学を学びにフランスに行く。

自身の選択は、そういう感覚と一緒だった、と思う。

フレンチ修行の後に、日本に戻ってフランス料理屋を開いてもいいし、フランスに残って和食文化を取り入れたフランス料理屋をやってもいい。

フレンチは違うなと感じたら帰国して和食を修行し直してもいい。

海外に行くってことは、そういうものなんじゃないかな、とふと思ったのだった。

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