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そのままでいい。そのままがいい。

随分とご無沙汰になってしまいましたが、気づけば2020年も師走に。

想定していた当初の予定とは、どなたも大きくかけ離れた、2020年になったと思います。不思議なのは、「あの人はこの一年大変だったね。」とか「今年は災害があって大変な一年だったな」ではなく、誰もが平等に大変な一年だったということ。

街を歩けば、あの人もこの人もきっと、なにかしら、いつもとは違う生活をしていることになる。

そんなことって、なかなかないと思うんです。みんながみんな普段とは違うことをして、生活する。

今までの普通は普通ではなくなって、これから先も、それはもうずっと普通ではないかもしれない。

そんな2020年。

予定されていたオリンピックも延期され、通りかかった国立競技場の静けさが今年の事情を物語っているように感じました。

だから、2020年は生きること、生かされていることについて改めて真剣に考えさせられました。

毎日、家で過ごすこと、家族に思うように会えない、今年の年始に実家に帰ったきり、一年間、両親にも家族にも会えずに、過ごした2020年。

実家から送られてくる野菜たちや、父からのプレゼントのワンピース。いろんなことを考えて、正直に言ってしまうと泣けてくることもありました。

2020年は東京に住むことのデメリットを多く感じました。世界がこんなに遠くなった今、なぜコンクリートに囲まれて住んでいるんだろう。なんども疑問が浮かんではこれからのことを考えました。

新しくホームレスになったのかな、と思われるような綺麗な格好をして、路上に座り込む人を見ると、大丈夫かな、、と心配になって「何かお手伝いできることはありますか。」と声をかけようか、悩んだり。

芸能情報に疎い私でも、飛び込んできた多くの方の自死の情報には、ひどく感情を揺さぶられました。会ったこともない、話したこともない人でも、なぜかとても悲しかった。


客観的に、楽観的に物事を見ることに長けている私は、いままで多くの場合、困ったことがあっても「これは自分で選択してきたこと」として、捉えることで救われてきました。

だから困っている人を見ても、ある意味「それもその人が選んだこと」だと尊重し、そう捉えてきたかもしれない。

英語では、Put yourself in someelse's shoes . ということわざがありますが、これは直訳すると、その人の靴を履いて、やっとその人の目線に立てる、気持ちになれる。つまるところ、相手の立場(相手の靴を履いて)考えなさい。という言葉で、今年は、何度も何度もこの言葉が頭の中にリピートして浮かんできました。

いままで、本当に誰かの靴を履いて、その人の立場、その人の目線で物事を考えたことがなかったのかもしれない。

考え方や選択してきたこと、もちろんそれらの多くによってその人の人生は構成されているわけだけど、それに付け加え、今年みたいに、時の流れや、その時の周りの環境も要素に加わるわけだから、一言に、全て、「あなたの選んだことだから、悲しくても、辛くてもそれは全てあなたの責任、あなたの人生」と一概に言えない、とふと感じたからです。

だから、もし、今日、辛いことがあった、しんどいことがあった、大変なことがあった、難しいことがあったら、それを全部自分のせいにはしないで欲しい。

むしろこんな大変な一年に、今日もよく動いたね、とかよく笑ったね。とかなんでもいいから小さいことでもいちいち自分のことをもっとちゃんと褒めてあげるくらいが、ちょうどいいのではないかと思うんです。

本当に誰にとっても簡単な一年じゃなかった。

だけど、だから学んだこともあるから、優しい気持ちをいま目の前にいる人や、自分自身にどんどん注いで、まだもう少し続くであろうこの、普通じゃない普通の生活を、愛をもって、楽しむくらいの気持ちで過ごしていくのがいいんじゃないかなと感じています。

不思議な一年でしたが、なんだかあっという間に、今年も終わってしまう気配が出てきましたね。

だんだんと本格的な寒くなってきましたし、なんだかんだもう師走ですので、みなさま暖かい格好で、今日も愛のある1日をお過ごしください♡

Love

麻実


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