今年も盛り上がる韓国トレンド「ガッセン」
ここ数年、韓国で流行っているトレンドがあります。
このトレンドは、新年を迎えた1月以降特に盛り上がりを見せます。
それは「ガッセン」。
今日は、韓国でMZ世代を中心に流行しているトレンド「ガッセン」について紹介します。
韓国人口の3割を占めるMZ世代
MZ世代とは
MZ世代は、ミレニアム世代(1981年から1996年生まれ)とZ世代(1990年年代中期から2010年初期産まれ)を組み合わせた世代分類で、韓国独自の表現です。
MZ世代の影響力
MZ世代は韓国の人口の3割を占め、彼らの影響力は非常に大きいです。
「ガッセン」という新しいトレンド
ガッセンとは、MZ世代が生み出した造語で、「God+生」を組み合わせた言葉です。
文字をそのまま直訳すると「神レベルで一生懸命に忙しく生きよう」。
より良い未来を作るために、自ら達成可能な目標を立て、着実に努力し達成していくことを意味します。
韓国で少し前まで流行っていた「YOLO(※1)」や「소확행(ソファッケン;小確幸)(※2)」とは正反対にも見えるトレンドとして現れました。
ガッセンには「記録」という共通した特徴があります。
ミラクルモーニング(※3)、Habit Tracker(※4)、マンダラチャート(※5)などは、彼らが自分の日常を記録し良い習慣を作るために使っているツールです。
また、Vlog撮影などを通じて時にはその様子をSNSで共有します。
自分の目標を公に宣言し、途中経過を共有することで、同じ目標を持った人たちと励ましあったり、他人の努力している姿を見て自分を奮い立たせたりするのです。
「ガッセン」を生きるMZ世代向けのサービス
ガッセンの流行により、韓国では様々なオンラインサービスが盛り上がっています。
challengers
ホワイトキューブ社が開発した健康習慣アプリ「challengers」では、ユーザーが週3回運動や毎日読書などの目標を設定し、その目標を85%以上達成するとお金を返金されるというユニークな仕組みがあり、会員数は170万人を突破しています。
meet me
「meet me」は、自社サービスを「内面の変化を作るために心を育てるプラットフォーム」と説明します。有料でヨガや瞑想などのルーティンに役立つプログラムを提供するだけでなく、各プログラム毎にメンターを配置し、ガッセンの実現に重要な伴走者を提供しています。
CLASS101+
ガッセンの流行を受けて、ビジネス分野からクリエイティブ分野までの約4000講座を定額で受けることができる「CLASS101+」という教育プラットフォームも登場しました。自己啓発意欲の高いMZ世代をメインターゲットに据えた新しい試みです。
↓CLASS101+は日本でもサービスを展開しています。
その他のサービス
투두메이트(todo mate)や열품타(Yeolpumta)なども、ガッサンを生きる人たち向けに様々なサービスを提供しています。これらのサービスは、ガッサンを実現するために必要なツールやコミュニティを提供し、韓国の若者たちに広く受け入れられています。
まとめ
今日は韓国トレンド「ガッセン」について紹介しました。
ガッセンは2020年コロナ禍で火がついたトレンドで、2024年も引き続きMZ世代はガッセンに励むことが予想されています。
ガッセンはもはや単なるトレンドではなく、新しいライフスタイルとして韓国社会に根付き始めています。
日本では近年、ウェルビーイングのトレンドが注目されています。
加えて、K-POPやK-Dramaなどで韓国文化に接する機会が若者を中心に多くなっています。
これらを踏まえると、日本のMZ世代(ミレにある世代とZ世代)の間でも、似たような動きが出てくる可能性も十分あるのではないでしょうか。
例えば、コロナ禍からYoutubeを中心に日本でも人気を集めた「モーニングルーティン」が「ガッセン」に似た例とも言えそうです。
今後の動きに注目です。
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