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中東ファッションが世界最先端だった時代1

 見て、あの男性のターバン素敵!

って会話をしたことはありますか?ないですよね。もしいらっしゃったら、あなた今、中世のヴェネツィアからこのサイト見てますね?私にはわかります。

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こんな景色なんでしょうか・・・

 さて、今や世界のファッションを牽引するのはニューヨーク、またはパリなどの欧米文化圏ですが、別にずっと欧米のファッションがみんなの注目の的だったわけではありません。むしろ1100年頃は中東ファッションこそ最先端。イケてる男子はこぞって中東風の装いをしたのです。

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トルコドラマ『オスマントルコ帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~』より

 さて今回はその時代のイケてる中東ファッションを見ていきましょう。

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 さて、中東の歴史は古く、民族もたくさんございます。ですので今回は特に私の得意な国オスマン帝国で好まれた服装についてご紹介しましょう。つきましては初めにご紹介するのはこちらの「カフタン」になります。

 カフタンは現代で言うところの「シャツ」くらいの広い概念を示す単語でトルコの男性は皆こちらを着ました。花柄の部分にアッラーを讃える言葉がさりげなく書き込まれていますね。これはオシャレ&信心深い。オシャレポイント高めです(信心深いってのは当時のオシャレ男子には大事なんですね)

 さて、洋服を選ぶ時大事なのは?そうカラーコーディネートですよね?ガチャガチャのセットアップはダサいです。でもあなたがいるのは中世の中東。ルールを守ってファッションを楽しみましょう。緑と黒のターバンは絶対ダメ。

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イスラム国の指導者だったバクダディ

 かの恐怖のテロ組織の首領であるバクダディは身につけていますが、この黒のターバンは本来ムハンマド様の血族のみが身に着けることを許されている高貴な色になります。緑はイスラームにとって植物=平和の象徴です。これもまた高貴な色なのでこれを身につけることは恐れ多いです。ファッションで菊の御紋入ってる服着てる人見たらびっくりするでしょう?

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『オスマントルコ帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~ シーズン3』より。 あぁこのターバンはあなたまさか陛下・・・!?

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 続きましては、こちら軍人さん。特にオスマン帝国の精強さを支えたエリート軍団イェニチェリの服装です。トルコ人はもともと馬を操る遊牧民族でした。そのため彼らイェニチェリもズボンを履いています。馬に乗りやすくするために実はズボンって生まれたんですね。

 ちなみにかっこいいな結婚したいなと思っても結婚できません。イェニチェリは終生独身で従軍することを求められました。

 さて本日は三種類の服装をご紹介しました。しかしやはりオシャレには各国暗黙のルールというのが存在したんですね。それがわかってもらえると素敵中東男子になれるはずです(謎)

 さて次回はなぜこの中東ファッションが欧州で流行ったのか見ていきましょう。それでは!


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