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海外移住で違法行為に手を染める人の多いこと多いこと。って話。

「最初は労働契約も結んでもらえなかったんだけど、でも給料はいいから本当に助かっているわ!」

何を言っているんだ?それは違法行為だ!

あっけに取られている私達、夫婦。
しかし、外国人の友人達は 「そりゃ、良かったね!」と平然と答えながらバーベキューの肉を突っついていた。

いやそんな訳がない。

彼女は自分がやっていることのヤバさに気がついているのか?

うららかな日曜日に飛び交う、違法労働トーク

この話を耳にしたのは、先日妻の友人達が開催したBBQパーティでのことだ。 ちなみに、私は日本在住の国際カップルで、ここは日本。決して海外での話はしていない。

この仰天発言をかました今日のお話しの主人公は南米出身の方。
2-3年前に日本にやってきた。
日本語は正直まぁまぁである。具体的に言えば、N4かN3くらいのレベル。 つまり挨拶はできるし、旅行くらいなら問題がないが、仕事するためには 明らかに日本語能力が足りないというやつだった。

そんな彼女が仕事を見つけたというから、「そりゃ良かったじゃないか!」と 我々は微笑んでいたのだが、話の方向はいつしか和やかな日曜日とは思えないブラックな世界へと突入していった。

「今、私は観光ガイドとして働いているんだけど、その前の仕事は労働契約を結んでもらえないネグロの仕事だったのよね。そんなに給料も高くないし、これは困ったなぁって思っていたら今の仕事に出会えて!最初はここも労働契約結んでもらえなかったんだけど、給料はいいから本当に助かってるわ!」

楽しいBBQパーティのお供は違法労働のお話しって相場が決まってるんだよね

彼女は明らかにしでかしていることのリスクの重みが分かっていなかった。

ちなみに、ネグロというのはスペイン語で「黒」を意味している。この文脈での意味は労働契約がない違法労働のことだ。つまり「ブラック契約」と訳してしまえばいいだろう。


さて、労働契約がないということは彼女は納税すらしていないということだ。これはやばい。 何がやばいって、入国管理局にバレれば一発でビザを剥奪されるレベルの話である。

 しかも実は彼女、ほぼ離婚状態なのだが別居中の夫(彼も南米人で労働ビザで日本にいる)についてくる形で滞在ビザをもらっている。別居していて、しかもそれが関西と関東ぐらい離れて住んでいるので、これも入管が察知すればそれなりのペナルティが待っていると思わざる得ない。


いやぁ、マジでこんなこと日曜の昼下がり河原で話すべき内容ではないのだ。それくらい彼女は自分が置かれている状況を理解していなかった。悪意のある知人が彼女のことを入国管理局にチクったら、一巻の終わりなのだが無知とは恐ろしい。

その日は久しぶりにあったかい一日だったにも関わらず、平然と違法行為に手を染める知人とそれになんとも思わない友人達を見ながら私は薄ら寒い感覚に襲われていた。

やっぱり、彼ら事の重大さがわかってない。

違法行為がぐっと近くなる外国生活


どうにも外国生活をしている外国人は中流階級の現地人と比べて、圧倒的に違法行為が身近なのではと気がしてならない。それくらい違法行為に手を染めている人間はそこら中にいる。

もちろん犯罪行為とは言ってもその反社会度は人様々だ。一番身近で誰も傷つけないんじゃないかってケースなら、ビザが指定する時間以上に働いて学費を稼いでる学生なんてこともある。

だが、ある場所であった気の良い外国人の友人は中古車の窃盗をやってロシアに売っている。彼なんかはガッツリ犯罪者だ。もっともここ最近は足を洗ってトラックの運転手をしている。さすがに日本人と結婚したのでリスクは負えないのだろう。

ところで、外国人たちがこんな風に違法行為が当たり前だと思ってしまうのには理由がある。彼らの人間関係が大抵同じレベルの外国人達だけで終始してしまうからだ。

同じ外国人だからって仲良くするわけじゃない


外国人が身内にいない、ましてや知り合いにもいないって人にはイメージしづらいかもしれない。だが、何も日本に住んでる外国人だからといって仲良くなるわけではまったくない。

例えばワーキングホリデーで日本に来た外国人たちと日本在住国際カップルが仲良くすることは少ない。

立場もライフステージも違うからだ。

私達は定職を持っていて、これから何十年も日本で暮らすつもりで蓄財して大戸屋で忙しく昼飯を食っているが、ワーホリの外国人達は1年と限られた時間を働きつつ、遊び尽くして満喫しようとしている。

これではこの二者の間に共通の話題というのが全く生まれないし、よって仲良くもならない。だから外国人同士だからって仲良くはならないのである。

結局類友だ。ビザの知識があるやつ、遵法意識の高いやつはそういう奴とだけつるむようになる。

ちなみに、私は個人的に「移民」に興味がある人間なので本来犯罪なんて犯したこともない人間だが、そういう属性の知り合いがいないわけではない。

繰り返すが、私は反社じゃないからな!

話を戻そう。世の中結局類友である。すると悲しいことにあまりビザや法律への知識がない来日したばかりの外国人たちは、同じような外国人達とだけつるむことになる。

そしてその中に大抵「ずる賢い奴」がいて、そいつがビザの規定以上に働けるバイト先とかを斡旋するようになるのだ。もちろん彼らの小さい社会の中ではそんな犯罪行為はそのうち「みんな」がやっていることになる。そして罪の意識も薄れていくのだ。

私が海外移住したくない理由

実は私が海外移住をしたくないと思う理由の一つがこれだ。なかなか「遵法意識をもった真っ当な人」と人間関係を作るのは移民としての立場だと難しい。

その国の真っ当な人間とコネクションを作る最適解は実は大学入学なのだが、私もすでに30代。大学に入り直して人間関係を再構築するのはどうにも勿体ないと感じてしまう年だ。そうするとその国の中流階級以上の人たちと接触する機会が本当になくなってくる。

ちなみに、国際カップルなら奥さんの国に行けば、コネもあるんじゃないか?なんて思われるかもしれないが、それも難しい。

奥さんは20歳で日本に来てしまっているので仕事で役に立つコネはあんまり母国にない。そしてその愛すべき母国はマフィアが跋扈している恐ろしい土地なので正直住む気にならない。

こんな現実にぶち当たると、どうにもこうにも海外生活にキラキラを感じられなくなる。むしろ千と千尋の川の神様くらいドロドロに感じている。私にとっては職場から見える富士山のほうがよっぽどキラキラだ。

日本人のみんなはだいぶ幸せと思うぞ…?

感覚が日本人離れしてきて辛い

ちなみに、こんな視点を持っていることは日本人しかいない職場では隠している。だからランチタイムになると非常に心苦しくなることもある。 特に同僚の前職ブラック事情とか聞くと反応に困るのだ。

残業がすごい長かった、36協定ギリギリでブラックだったとか言われても内心、「でもガッツリ違法企業じゃないし、あなた上場企業で働いてたじゃん。エリートじゃん」とか思ってしまうのだ。

「あ、僕の父偽造パスポートで日本に入国したんですよ」と語る日系ブラジル人の話や、笑顔の違法労働トークBBQなどをしているとそんなブラック自慢は対してブラックではない。だが、そんな話をしたら100%、コンプラ違反人間だとバレるので息を殺して潜んでいる。

みなさん、これが割とリアルな一般人の移住物語の実態だ。
かなり違法性高いぶっちゃけ話だが、これ外国に移住している日本人たちも大概こんな状態になっている人たちがいる。

彼らは正に違法行為に手を染めている当人なので、こんな赤裸々には語ってくれないぞ。私がこんな風にかけるのは繰り返すが私が母国人で100%合法に生活しているからだ。

みんなマジで気をつけてくれよ...?外国ぐらしは恐ろしいぞ...?

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