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ビッグストーリーとキャラエイジングの時代2019

「ビッグストーリー」及び「キャラエイジング」という視点でエンターテインメントを振り返ると、2019年も実に収穫の多い年でした。下記に一覧としてまとめてみました。

【認定条件】
1.ビッグストーリー

・映画/テレビ、国内/外を問わず、20年以上連続的・断続的に継続している(していた)映像作品であること
・長編作品(90分以上の劇場映画など)の場合は10作品以上、短編作品(30分以上のテレビドラマなど)の場合は100話以上あること
・「作品内時間」が動いていること
・20年以上出演している俳優、または30年以上出演している声優がいること(主演でなくても断続的でもいいが、同一キャラクターを演じていること。声優の条件はあえて厳しくしている)
2.キャラエイジング
・映画/テレビ、俳優/声優、国内/外を問わず、30年以上、同一の演者が演じている(演じていた)キャラクターが登場すること
・作品数は最低2作品あればよい

〔海外作品〕

1.映画
「ゴジラ」シリーズ(1954~)
・ビッグストーリー
ハリウッド版「モンスターバース」シリーズ3作目『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開された。

「ロッキー」シリーズ(1976~)
・ビッグストーリー(条件未達)
通算8作目『クリード 炎の宿敵』が公開された(北米では2018)。
・キャラエイジング
①ロッキー(シルベスター・スタローン)……『ロッキー』(1976)以降42年間
②イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)……『ロッキー4』(1985)以来33年ぶり
③ルドミラ・ドラゴ(ブリジット・ニールセン)……『ロッキー4』(1985)以来33年ぶり

「スター・ウォーズ」シリーズ(1977~)
・ビッグストーリー(スピンオフ作品2作を含めると条件達成)
「スカイウォーカー・サーガ」最終作の9作目『スカイウォーカーの夜明け』が公開。ドラマシリーズ『マンダロリアン』の配信が開始された。
・キャラエイジング
①ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)……『スター・ウォーズ』(1977)以降42年間
②ハン・ソロ(ハリソン・フォード)……『スター・ウォーズ』(1977)以降42年間
③レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)……『スター・ウォーズ』(1977)以降42年間(ただし、今回はアーカイブ出演)
④C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)……『スター・ウォーズ』(1977)以降42年間
⑤ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)……『帝国の逆襲』(1980)以降39年間

「ハロウィン」シリーズ(1978~)
・ビッグストーリー(リメイク作品2作を含めると条件達成)
1作目に直結する9作目『ハロウィン』が公開された(北米では2018)。
・キャラエイジング
○ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)……『ハロウィン』(1978)以降40年間

「ランボー」シリーズ(1982~)
・ビッグストーリー(条件未達)
5作目『ランボー5/ラスト・ブラッド』が公開された(日本未公開)。
・キャラエイジング
○ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)……『ランボー』(1982)以降37年間

「ターミネーター」シリーズ(1984~)
・ビッグストーリー(条件未達)
6作目『ターミネーター:ニュー・フェイト』が公開された。
・キャラエイジング
①T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)……『ターミネーター』(1984)以降35年間
②サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)……『ターミネーター2』(1991)以来28年ぶり

※以降は「ビッグストーリー」または「キャラエイジング」の要件を満たしていないが、今後可能性があるシリーズ。
「Xメン」シリーズ(2000~)
・ビッグストーリー
7作目『X-MEN: ダーク・フェニックス』公開。

「ワイルド・スピード」シリーズ(2001~)
・ビッグストーリー
スピンオフ『ワイルド・スピード/スーパー・コンボ』公開。

「スパイダーマン」シリーズ(2002~)
・ビッグストーリー
MCU版2作目『ファー・フロム・ホーム』とアニメ版『スパイダーバース』公開。

「MCU」シリーズ(2008~)
・ビッグストーリー
「アベンジャーズ」シリーズ4作目『エンド・ゲーム』公開。『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』を以って「インフィニティ・サーガ」(全23作)完結。

「DCEU」シリーズ(2013~)
・ビッグストーリー
6作目『アクアマン』(北米では2018)、7作目『シャザム!』公開。

その他
・ビッグストーリー
『アンブレイカブル』(2000)3部作の完結編『ミスター・ガラス』公開。
・キャラエイジング
『バットマン』(1989)以来4代目となるホアキン・フェニックスが演じた『ジョーカー』公開。

2.ドラマ
「スター・トレック」シリーズ(1966~)
・ビッグストーリー
『スター・トレック:ディスカバリー』(シーズン2)が公開された。
・キャラエイジング
イーサン・ペック演じる3代目スポックが登場した。

〔国内作品〕

1.映画
「男はつらいよ」シリーズ(1969~)
・ビッグストーリー
22年ぶりとなる50作目『お帰り 寅さん』が公開された。これに伴い、一気に30年超で演じられたキャラクターが増えた。
・キャラエイジング
①諏訪さくら(倍賞千恵子)……『男はつらいよ』(1969)以来50年間
②諏訪博(前田吟)……『男はつらいよ』(1969)以来50年間
③源公(佐藤蛾次郎)……『男はつらいよ』(1969)以来50年間
④リリー(浅丘ルリ子)……『寅次郎忘れな草』(1973)以来46年間
⑤諏訪満男(吉岡秀隆)……『浪花の恋の寅次郎』(1981)以来38年間
⑥朱美(美保純)……『夜霧にむせぶ寅次郎』(1984)以来35年間
⑦三平(北山雅康)……『寅次郎サラダ記念日』(1988)以来31年間
⑧及川泉(後藤久美子)……『ぼくの伯父さん』(1989)以来30年間
⑨及川礼子(夏木マリ)……『ぼくの伯父さん』(1989)以来30年間

2.ドラマ
「金田一耕助」シリーズ(1977~)
※一貫したシリーズではないが、特異かつ重要な事例として取り上げる。
・ビッグストーリー
BSプレミアムでは吉岡秀隆版2作目『八つ墓村』、フジテレビでは加藤シゲアキ版2作目『悪魔の手毬唄』が放映された。

「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ(1990~)
・ビッグストーリー
「2019年スペシャル」放映。

「科捜研の女」シリーズ(1999~)
・ビッグストーリー
「シーズン19」を一年間に渡って放映開始。

「相棒」シリーズ(2000~)
・ビッグストーリー
「シーズン18」の放映が開始。

その他
・ビッグストーリー
『やすらぎの刻~道』で吉岡秀隆といしだあゆみが「母子」役で出演。

3.アニメ・特撮
※アニメ・特撮作品は数が多いので、特に注目している「文脈」だけに限定する。

「ウルトラマン」シリーズ(1966~)
・ビッグストーリー
アニメ『ULTRAMAN』配信。『ウルトラマンタイガ』放映(「タイガ」は「タロウ」の息子という設定)。映画『シン・ウルトラマン』のビジュアルも公開された。

「ルパン三世」シリーズ(1971~)
・ビッグストーリー
テレビスペシャル26作目『グッバイ・パートナー』、27作目『プリズン・オブ・ザ・パスト』を放映。「LUPIN THE IIIRD」シリーズ3作目『峰不二子の嘘』、3DCG映画『THE FIRST』が公開された。

「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ(1974~)
・ビッグストーリー
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』がテレビ放映。「2205 新たなる旅立ち」の製作を発表。

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