見出し画像

11.おかえり、DMAT


 やっほう。あつメロ。


この前、年始に起こった能登半島地震の被災地支援に行っていた勤務先のDMATチームが帰院しました。


 病院所有の救急車と乗用車の2台で帰ってきます。救急受け入れ出口に集合して出迎えましょう。隊員たちの努力を讃えるためになるべく多くの職員で出迎えましょう。

と勤務中にアナウンス。


 偶然この日は休日の後輩に変わって薬学部の実習生と病棟業務を行っていたのですが、病院のいろんな側面を見るのっていい経験だよね。と思ったので二人で見に行きました。

 

ここが救急入口


 出迎え場所に向かう時、エレベーターで昔担当した病棟のチーフナーフの方2人に遭遇。

『師長が派遣されていたのでお出迎え要員です。』

なんだか2人とも表情が柔らかい。

どうやら10日ほど師長不在での運営だったとのこと。



出迎え場所には職員100人程が集合。

10分程した時に待ちに待った2台の車が乗り入れてきた。



見慣れないDMATの制服を着込んで下車してくる隊員の方々。

歓喜と拍手で迎える職員たち。


派遣されていたのは救命士2名、看護師2名、医師2名。

お疲れのところ、わざわざ整列して出迎えた病院長をはじめとしたスタッフに帰院を報告してくださた。


栄養部の方が作ってくれたご飯一食分ずつにお手拭きとお箸がついていて丁寧に用意してくださったことに感動しました。

出身が石川県。本当に心が痛かったが精一杯やってきた。

初期研修の地方実習が輪島でいろんな施設を回らせていただいた。それがこんなことになるのは本当に信じられなかった。

私自身阪神淡路大震災の被災者でした。それ以降災害医療の研究に力を入れてきた。今日、輪島の地で目覚めた時に『人生は不思議なものだな』と感じた。


 正直、そんなにも被災地に由縁のある方が派遣されていたことに心が揺らいだ。

 色々思うところがあっただろう。

 しかしそれを踏まえた上で現場で使命を果たしてきた彼ら、被災地という非日常空間で誰かのために貢献をしてきた彼らを心底カッコイイ。と思って痺れた。


 大体の報告が終わった頃に実習生と一緒に病棟まで戻った。その時にお出迎えした感想を聞いてみたら

めちゃくちゃかっこよかったです。

話聞いてめっちゃ感動しました。


 そうだよね。

正直、1日だけ実習を受け持った私の存在や何気なく対応した持参薬確認などは、将来彼の沢山の記憶の彼方に忘れてしまうかもしない。

でもさ、感動したことは覚えているよね。

だからこそ一生に一度あるかもしれないような経験をキミに提供できて私はよかったよ。

と心の中でガッツポーズ👍



オマケ 

その後後輩に遭遇👀

私;さっきあなたの階の師長が災害派遣から戻ってきて下にいたよ。

後輩;えっ。行ってたの知らなかったです。

私;チーフナースの二人も下にいたよ。

後輩;あー!だからさっき麻薬の確認したくて探してもいなかったんだ…。

私;どんだけ気が付かないの。



▼薬剤師がnote販売してみた結果…


▼薬局薬剤師、病院に転職した結果がヤバすぎた…


この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,502件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?