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【過去ログ2019】塩田千春展とボルタンスキー展にいってきました。

塩田千春展:魂がふるえる | 森美術館

塩田千春は蜘蛛の巣アートというか、糸を視覚的に使ってるのが特徴的です。今回もはじめから、大きな舟と小さな舟、それぞれをつなぐ赤い糸が絆なんかを連想させます。黒い糸と焼けただれたピアノ。ウエディングドレスや、壊されたビルの窓から作ったオブジェ。

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それぞれ裏の意味はあるのですが、ストーリーなしで見たとしても、インパクトがあるインスタ映えする作品が並びます。

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今回はビデオのみの展示になりましたが、ベッドで女性が寝ているインスタレーションだったり、血管を見立てた管に液体が流れる映像なんかは、女性を感じさせる展覧会なのかなとも思ったりしました。痛々しいところはフリーダカーロとかを連想させました。

今回つけられているサブテーマの《震える魂》を考えた時、派手なインスタレーションのその裏の意味が大きく関わってる気がしますが、とどのつまり、最後で子どもに魂(ゼーレ)ってどこにあるの?っていう、各々の子どもが魂への思いをしゃべっているインタビューがあり、なんか一番マッチしてるインスレーションかなって思いました。

クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime|国立新美術館

クリスチャン・ボルタンスキー展のテーマは死と再生です。たまたま当日、講演会をやっていて、解説を聞けたのですが、解説が入った紙は渡されるが、文字が小さく会場もくらいので、読みにくいことこの上ない。ただ、そういう演出も含めて会場全体が一つの作品という話でした。とはいいつつも、難解な現代アートは解説なしには、作者の意図を把握することは難しく。目を凝らしながら読みこんで、少しずつ進んでいきます。

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ホロコーストを連想させる祭壇のような顔写真にライトが当たったエリアなどありました。ちょうどお盆の季節にあってるのかなって思いました。その涼しさは冷房のせいだけではない気がしました(笑
その顔写真は、その数ヶ月前の学校などの集合写真から切り抜いているようです。その数ヶ月後に、ホロコーストの犠牲になる人、ならない人、その行く末を考えると切ないです。

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前に庭園美術館で見た時は、あまりささらず、唯一かわいいとおもったガイコツやら、悪魔やらの影絵セクション。唯一ほっとするセクションです。

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そして大部屋へ。ボタ山の正体はアウターコート。別の話なのですが、戦場のピアニストという映画で、寒さを凌ぐためにナチスのコートを借りるユダヤ人の主人公が、連合軍優勢の終盤で、そのコートのせいでナチスと間違われ銃で狙われるというシーンがあって、ナチスの象徴のアウターコートがボタ山になっていて、ボルタン的には、そういうつもりではなかったようですが、自分的には、先のホロコーストの延長かなって勝手に紐づけて感じてました。その後の、クジラを呼ぶ笛だったり、浜辺でのたくさんの風鈴のオチがない動画も、ぼけっと見てる分にはおもしろいかな。

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まとめ

現代アートってのは、あるメッセージをインスタレーションを通じて見る人に伝える。そのインスタレーションがインパクトがあるほど、展覧会としては、派手になりますし、SNSを通して、入場者を増やし、メッセージはより拡散されていくのかな。そういう意味では、今回の二人の展覧会は今どきの現代アートの展覧会なのかなって気がしました。それぞれ後年、話題になる展覧会になると思われますので、涼みがてらに、出かけてみては。

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