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ハマスホイとデンマーク絵画@トビカン(3/26まで)にいってきました。

ハマスホイを含む近代デンマーク画家の展覧会。デンマークの黄金期、スケーイン派、コペンハーゲンの室内画という構成となっています。 

取り上げるのは、スケーイン派とコペンハーゲンの室内画のザワザワ系の方です。

漁師の町に集った画家集団、スケーイン派

スケーイン派は2017年の西美の展覧会で知ったのですが、いいです。絵に動きが、人物にストーリーが感じられます。森林に移り住んで、農民などの生活を描いたバルビゾン派の漁師町版かと思いました。割とみなさんアカデミーで学んだだけあって、画力に裏付けされた描写に破綻がないです。

ミケール・アンガ(Michael Ancher)
漁師たちの海仕事の厳しさを描いている《ボートを漕ぎ出す漁師たち》。見ながら、つい力が入ってしまいそうな臨場感。アンガは、アカデミー在籍中からスケーインを訪れていて、先駆けとなります。次に紹介するクライアと共に、スケーイン派を牽引していきます。

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ピーザ・スィヴェリーン・クロイア(Peder Severin Krøyer)
前述のアンガよりスケーインを訪れたのは遅いですが、抜群の画力でスケーインの代表的なひとりとなり、ハマスホイもクロイアから絵を学こととなります。

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《漁網を繕うクリストファ》は、網を編んでるんですが、パイプからの煙が、漁師の町の職人の哀愁を感じさせます。

オスカル・ビュルク(Oscar Björck)
スケーインではクロイアの影響も受け、一緒に壁画を描くほど仲がよかったそうです。

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この絵のタイトル《遭難信号》から、見られるとおり、海に出た旦那を家で待つ奥さん。出された避難信号。緊張感が走る一コマです。

コペンハーゲンの室内画(ザワザワ系)

スケーインが動に対し、こちらは静。ストーリー性も実生活をスケーインとするならば、こちらは、見る人の想像に任せる系かと。

ピーダ・イルステズ(Peter Ilsted)
ハンマスホイの嫁イーダの兄で、ハマスホイの義兄になります。ハンマスホイが再評価されたことにより、周りの画家も注目されるようになったうちのひとり。

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ポツンとひとりで椅子に座ってる《縫物をする少女》は、室内でひとりの絵ということもあり、音があまりないです。椅子の足など、パースがずれているところが、不思議な感じを出してるかもしれません。

カール・ホルスーウ(Carl Holsøe)
《読書する少女のいる室内》
ハマスホイと共にクロイア門下生。

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向こう向きのところなんかは、ハマスホイと構図が似てます。見返り美人じゃないですけど、いろいろイメージが膨らみます。調度品が多いところは、ハマスホイと違うところ。自分はこっちの方が好きです。

ヴィルヘルム・ハマスホイ(Vilhelm Hammershøi)
本展の冠にもなっているハマスホイ。

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取り上げたのは、《背を向けた若い女性のいる室内》。音も色もないです。余計な丁度品も最低限で、向こう向きの女性も全てがザワザワ系。この絵が描かれたストランゲーゼ30番地という響きもいいです。欲を言えば文字面的にハンマースホイにしたら完璧でした。

まとめ

前のハマスホイ展では、ハマスホイの絵しかなかった気がしますが、今回はアラウンドハマスホイということで、デンマーク絵画全般が楽しめる展覧会でした。

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