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2021年に、見といた方がよい展覧会10選。

東京美術館巡りのなかの人が選んだ、今年みておいた方がいい展覧会10選。展覧会名を見ただけでワクワクする展覧会を、公式サイトなどを参考にポイントをまとめてみました。ちなみに掲載は開催順。

田中一村展―千葉市美術館収蔵全作品―@千葉市美術館

2021.01.05tue−02.28sun

この展覧会のポイント
・田中一村(たなかいっそん)は、50歳で奄美大島に移住した日本画家。
・奄美の亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の画風。
・千葉市美術館所蔵、寄贈、寄贈された100点あまりを一挙公開。
・2018年に岡田美術館で開催された回顧展以来3年振り。

小村雪岱(せったい)スタイル-江戸の粋から東京モダンへ@三井記念美術館

2021.02.06sat-04.18sun

この展覧会のポイント
・小村 雪岱は、大正から昭和初期の日本画家、版画家、挿絵画家、装幀家。
・泉鏡花「日本橋」の装幀、邦枝完二の「おせん」の挿絵で名声をあげる。
・「意匠の天才」雪岱の肉筆画、版画、装幀を中心に展覧。
・江戸の粋を継承する「東京モダン」その源流の鈴木春信からへの系譜も。
・2018年の川越市立美術館以来3年振り。

あやしい絵展@東京国立近代美術館

2021.03.23tue−05.16sun

この展覧会のポイント
・「あやしい」と言うキーワードで集めれられた作品の企画展。
・上村松園の《焰》、《花がたみ》、鏑木清方《妖魚》など、「あやしい」魅力にあふれた作品。
・甲斐庄楠音《横櫛》、橘小夢《安珍と清姫》、秦テルヲ《血の池》など、脳裏に焼きつくほど美しく強烈な「あやしさ」をそなえた作品。
・ミュシャ、ロセッティ、ビアズリー、バーン=ジョーンズ等、日本の画家達に影響を与えた西洋美術の作品も。

渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画@東京藝術大学大学美術館

2021.03.27sat−05.23sun

この展覧会のポイント
・渡辺省亭(わたなべせいてい)は、明治から大正期にかけての日本画家。
・繊細で洒脱な花鳥画、精緻な表現の動物画が省亭の真骨頂。
・印象派の画家やロンドンっ子をうならせた海外での高い作品が里帰り。
・鏑木清方らにも影響を与えたとも言われる独特の省亭風美人画も。

テート美術館所蔵 コンスタブル展@三菱一号館美術館

2021.02.20sat−05.30

この展覧会のポイント
・19世紀イギリスで、風景画で有名なジョン・コンスタブル。
・ターナーとともに、自国の風景画の評価を引き上げたとも。
・田園風景をはじめとした光景を写した生気あふれる作品。
・テート美術館から、大型の風景画や再評価の進む肖像画などの油彩画、水彩画、素描およそ40点にくわえて、同時代の画家の作品約20点も同時展示。

クールベと海 展― フランス近代 自然へのまなざし@パナソニック汐留美術館

2021.04.10sat−06.13sun

この展覧会のポイント
・19世紀フランスを代表するレアリスムの巨匠ギュスターヴ・クールベ。
・風景画家・クールベとしての側面に焦点をあてる。
・1860年代以降に集中的に取り組んだ「波」連作を中心に紹介。
・畏怖の対象としての海、ブーダンやモネが描いたレジャーとしての海、同じモチーフながら視点を変えた海の比較も。

コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画@東京ステーションギャラリー

2021.04.24sat−06.27sun

この展覧会のポイント
・美術コレクターとして有名な、昭和のキャバレー王の福富太郎。
・時代の空気を映し出す風俗画や戦争画など多彩な作品。
・その広がりと奥深さを十分に感じ取れる、福富コレクションの全貌を伝える初めての試み。

マーク・マンダース@東京都現代美術館

2021.03.20sat−06.20sun

この展覧会のポイント
・類のないビジョンを示す独創的な現代アート作家、マーク・マンダース。
・自身が架空の芸術家として名付けた人物の自画像を「建物」の枠組みを用いる構築を、30年以上にわたって一貫して制作。
・展示の全体を一つの作品=想像の建物のインスタレ―ションとして構成。
・独特な構造をのマーク・マンダース作品を十分に堪能できる貴重な展覧会。

バンクシーって誰?展@寺田倉庫 G1ビル

2021.08.21sat−12.05sun

この展覧会のポイント
・政治活動家、映画監督の側面をもつ、英国の匿名のアーティスト。
・まるで映画のセットのような美術展。
・六本木のKAWSと並んで、今年のストリートアートの目玉。

福田美蘭展(仮)@千葉市美術館

2021.10.02sat−12.19sun

この展覧会のポイント
・福田美蘭(ふくだみらん)は、日本の現代美術家。
・他にあまり類を見ない独自の作風を切り拓き、旺盛な活躍をみせている。
・個展は、2013年の東京都美術館以来の9年振り。

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