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1億円で必ず命を救ってくれる医者がいたら〜ブラック・ジャック展(11/6まで)

手塚治虫のマンガで、医師免許無資格の医師ブラック・ジャック、連載開始50年記念の回顧展。前半はブラックジャックとは何者かの紹介。目玉は後半の「B・J曼荼羅」。一話ずつのあらすじと、話の中のハイライトシーンの原画がコンパクトにまとめられ、その数140話ほど。最後には神回のコーナーもあって、人気の高かった話がいくつか読めます。

世の中は、劇画が出てきたことにより、時代遅れとも言われた手塚治虫。手塚プロも倒産し、編集者が手塚治虫の最後に死に水をとってあげようとして企画したブラックジャック。子ども向けに医療ものはないだろう、すぐ連載が打ち切れるようにと一話完結にしたのも予想を裏切り、連載は5年間、229話まで続き、文字通り、手塚治虫の代表作のひとつになります。よくまあ、毎回こんな深い話を考えたなあと「B・J曼荼羅」を巡りながら思いました。けっこう見るのに時間がかかるので注意。

法外な手術料を介在させることによって、人の命の価値を問いただしてる訳ですが、果たして、一生働いても返せるかわからない金額と大事な人の命を天秤にかけられるか。その場になってみないとわからないですが、もし自分が病人の立場だったら、そこまでお金かけなくてもいいよって言うかも。。

連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」
東京シティビュー
2023年10月6日(金)〜11月6日(月)

皆さまのお気持ちは、チケット代、図録代とさせていただきます。