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全力少年な日々

ひたひたと感染症が自分たちの周りに近づいてきているような気配が漂う。

ここ数日素晴らしい天気なのにもかかわらず、視えないウィルスの脅威は高まっているらしい。

今日は、一日、コロナ支援対策を利用する際のペーパーワークだとか、事業パートナーとの契約における今回の事態の影響度などを考えたり、電話や打ち合わせは極力避けて、読んだり、考えたり、書いたりすることに集中している。

特に、社員、社内施設、顧客などに感染が発生した場合の、マニュアルの必要性を痛感しながら、転ばぬ先の杖で、準備したいと思った。

大企業のように、ゼロリスクとばかりに店じまいのできる体力のあるところはいいが、こちらはそうはいかない。

公的なガイドラインに準拠しながらも、事業を運営していく必要がある。

この種の専門性というのが確立しているわけでもなく、今回の事態を契機に新しいプロフェッショナルが生まれてくることになるのだろう。

既存の経験があろうとなかろうと、決断しなければならない僕たちが、一番のプロだ。しかし、別に、この種のプロになりたいわけでもない。

ということで、グーグル検索で、役に立ちそうな情報をずっと漁ってみた。

すると大貫武さんというコミュニケーションコンサルタントのコラムが、こういう状況でのリスクコミュニケーションの意味や、具体的イメージを与えてくれた。

大きなリスクに接した場合の「正常性バイアス」(自分には起こり得ないと過小評価をする)にもゼロリスク症候群に(小さなリスクを過剰に大きくとらえパニックを起こし、リスクをゼロにしたいと考える)にも陥らず、事業リスクやレピュテーションリスクを回避しながら事業継続するのが重要という原則論のところはとても説得力があった。

さらに、感染発生前、発生後にわけて会社(マネジメント)がどのように社内外の関係者に対してコミュニケーションを行っていくかという点についての具体的事例を交えた説明は、走りながら、社内方針を作っている、僕たちには、一種の作業仮説を提供してくれた。

日々変わる状況から目をそらさずに、多くの人々の意見を取り入れながら、自分たちの頭で考え続ける。そういうことは、案外健全な企業活動だなあと思い始めている。

少年じゃないけど、全力で走り続けよう。


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