見出し画像

緊急事態制限に備えながらViva La Vidaを聴いた

先週熱が出たので、オーソドックスに、1週間は様子を見て、在宅業務に徹した。さすがにその後、悪化することもなく、体調も十分になった。

「不要不急な外出を控える」という玉虫色の言葉で発令されそうな「緊急事態宣言」の前に、曖昧ではいられない自分たちの判断を固めて、周知するには、やはりFace to Faceということでオフィスにやってきた。

さすがに、必要のない人は在宅と言い続けたので、オフィスはガランとしている。しかし、業務を停止しているのではないので、どうしてもオフィスにいなくてはならない人は忙しそうに仕事をしている。

今回の在宅勤務状況におけるセキュリティの留意点について、社内のセキュリティ専門家がZoomで30分ばかりのセミナを行った。

80名ぐらいの関係者が参加していた。

リモートワーク的な環境では、こういう、社内セミナー、社内教育的を適宜行っていくことの効果が大きいと思った。

企業であるためには、決算というものがある。いまだに決算プロセスの中では、紙の証憑というものがつきまとう。それは制度的に要求されるということもあるが、デジタルで提供するより、帳簿類を紙で見せてしまった方が速いという手間の問題も大きい。

しかし、当然ながら、避けるべき3密にもっともヒットしやすい業務プロセスでもある。その点についても、基本デジタル中心で、リモートに対応しながら、紙の確認は、事前に必要なものを明らかにして、時間を限定して一度に行うという手順を確認した。

そして、すぐに、Zoomでの一度目の会議を行う。最近、Zoomの脆弱性とかいう話もあったが、そんなことはあんまり言ってられない。セキュリティ担当と、具体的に何が問題になるかを固めながら、走りながら考えることにしよう。

B2Bの仕事をしていると、政府から今回のような玉虫色の要請が出ると、顧客からは、必ず聞かれるのが、あなたの会社はそれに対してどうするのかである。これは顧客が自分たちより、大きいか小さいかにかかわらずである。

その意味でも、常に、自分たちが想定される緊急事態宣言でどう答えるかを決定していかなければならない。

しかし「不要不急以外は在宅で」というのは、なんと、的外れな表現だろう。

この無礼な言葉には怒りしか感じない。

すべての仕事は、その当事者にとっては「不要不急」であるはずがない。僕たちは、その仕事で家族を支え、顧客ニーズ、社会の要請に答えようとしている。

その意味でも、自分たちの仕事は不要不急ではない。だから、現在の状況で何をすべきか。それが従業員、顧客、社会にとってどのような意味があるか。そのために、僕たちはどこまでやるのかを決めなければならない。

よく考えれば、それは、緊急時だけの問題ではなく、平時でも常に考えるべき、会社の意義、あるいは自分の仕事の意義なんだろうなと思う。

思考が行きつ戻りつする。無駄な怒りに支配されてはならない。

こんな時はヒロイズムに頼るしかない。

ということで、Cold PlayのViva La Vidaを聴いている。

王が過去の栄光を懐かしむという哀しい歌なんだけどね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?