フィルムカメラで何を撮ってるんですか?
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
最近アナログがアツいです。
音楽をレコードやカセットテープで聴いてみたり、スマホの時計があるのにアナログの腕時計をしてみたり、カメラ業界を見渡せば、フイルムの復活が話題になりました。
アナログ独特の暖かみみたいなものがいちばんの魅力でしょうか?
また、デジタルだと簡単にできることが、アナログだと手間暇をかけないと目的を達成できないこともあるでしょう。
その手間が楽しいのはよくわかります。おじさんなので、昔はアナログばかりでしたので。
その話の流れでカメラの話となると、やはりフイルムで撮る意味っていうのが気になってきます。
まずは個人的な話として、わたしは完全にデジタル派です。
だからと言って誤解してほしくないのは、フイルムを否定するということではなく、自分のカメラ・写真撮影のスタイルには合わないというお話しです。
仮に今、手元に1本のフィルムとフィルム式のカメラがあったとして、それを使って自分の写真が撮れる自信はありません。
それは、エモい感じとか色合いとかという以前のお話で、圧倒的に撮れる枚数が足りません。
1時間のスナップで約300枚位撮りますので、おそらく、10分も持たないです。
ストリートスナップを撮っているから枚数は他のジャンルよりも多めだと思いますが、シャッターを切りたいのに、フイルムの残り枚数を気にしながら撮るなんて考えられないのが、正直な気持ちです。
もうひとつ、フイルムを使わない大きな理由として、現実的にプリントを前提としていないので、プリントしないなら最初からデジタルで良いのではないかと思います。
アナログなフイルムで撮っても、現像するときにデジタルデータに変換してもらうとすると、最初からデジタルでいいじゃんと思ってしまうんですよね。
ただ、そのフィルムでしか出せない色やトーンがあるのも、すごくわかります。
デジタルでレタッチすれば、それっぽい写真は作れますが、今のデジタルでは到底表現できない、ノスタルジックで現場のエアー感をそのままパッケージングしたような写真は、とても魅力的だと思います。
音楽CDでもそうですが、0と1のビットで表せない領域があるのも、みんな気づいているけど、気にしないふりをしている、または気にしないふりをせざるを得ない状態だと思います。
特に若い方が、昔のフィルムカメラを買ってフィルムでの写真撮影を楽しんでいるのは、とても良いことだと思います。
私は紳士ですから直接聞くことなんてありませんが、「何を撮ってるんですか?」と仮に聞いたとしたら、何と答えるのだろうかというのは非常に興味があるところです。
フィルムで残したい何かなのか、フィルム撮影そのものを楽しんでいるのか、エモい写真でSNSでパズらせたいのか、思い出を大切に残したいからフィルムなのか…。
最後にもう一度言っておきたいのは、わたしはデジタル派ではありますが、フィルムを否定しませんし、カメラ・写真の基本となるフィルムは、とても大切にしなければならない文化だと思います。
またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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