「欲張りなのは生まれつき」ってプリプリも言ってたし。
少し前、Xでシビれるつぶやきを見た。
耳が痛く、首がもげるほど頷く。
ただ、人生一貫して極限まで頑張り続けられる人はごくごく一部だと思う。
メジャーリーグを席巻している野球選手とか、
日本乗っ取りそうな大きな会社の会長とかはその類でしょうけど。
我々一般の人間は
「どこまで頑張りたいか」は生きているうちに変わるし、
「どうしても欲しい のはどこまでで、頑張る価値があるのはどこまでか」その時々で折り合いをつけていく。
何かを手に入れることは、何かを捨てること。
頑張り続ける人生は、休日に夕方に起きてお気に入りのドラマを繰り返し観る喜びを捨てるし、
頑張らない人生は、努力の先でしか見られない絶景を目の当たりにする可能性を捨てている。
仕事で大成功したビジネスマンは少なからず家庭を顧みなかっただろうし、
芸能界などというイカれた場所で成功した者は、その過程で得た独特な倫理観により道徳が欠如していたり、どう足掻いても「普通」には戻れない虚しさがある。
私もこと恋愛に於いては、多種多様な男遊びで刺激的な夜を過ごした代わりに、
今なら欲しいと思える純情や、当たり前に持っているはずの感覚を無くしている。
一度の人生。何を得て、何を得ない人生にするのか。
知らず知らずのうちに日々選択している。
私が頑張って手にしたいのはどこまでで、どこからは受け入れられるのだろうか。
戦わずに一生を終えるなんて嫌、と田舎から東京に出てきた。
出てきたからには一旗もニ旗も上げたい。
冷徹で鼻につく、生意気だけど結果を出す女になって、敵も味方も沢山作り、有名放送作家に本で書かれるような人になりたい。
私の人生のファーストプライオリティーはそれだと思っている。
優しくておおらかで純粋な少女の魂なんて、バラバラに切り刻んで売り捌いてやる。
それ以上のものを手にするためなら。
それは本心。
一方で、一生ひとりはなんとなく嫌だし。
仕事で大成功したあと、大好きな人と家でスープを煮込んだり、満身創痍の身体を労わりあい、嫌な事もいい事も全て流せる...
そんなあたたかく大きな泉のような愛にも触れてみたい。
どっちも叶えたいなぁ。
世の中を見渡せば、両方上手にやってる先輩は沢山いるし、それができる時代なんだと信じてる。
いつか自分の「ほどほど」を見つけるのかな。
きっと大切なのは自分で選び、
その選択を裏切らない行動をすること。
どの道を選んでも後悔はつきものだけど、
それら全てに責任と誇りを持つ事。
バランスを取り、時には暴走し、本当に欲しいものを見極めながら、手にするために頑張り続けようと思う。