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距離を縮めるためのデジタルツール活用~八王子市CIO×都CIO座談会②~

東京都・区市町村CIOフォーラムにおける活動の一環として、都内各自治体CIO等へ「東京都・区市町村CIOフォーラムマガジン」を発行しており、マガジンに掲載した内容を一部公開します。
第8回は、「八王子市CIO×都CIO座談会」をお届けします!
※CIO(情報統括責任者):組織の情報戦略における最高責任者
※東京都・区市町村CIOフォーラム:都CIOと各区市町村のCIO(主に副首長)等が相互に密接な連携と協力を深め、電子自治体の構築や行政施策へのICT活用等の諸課題に関して、テクノロジー情報や導入ナレッジの共有化を通じて、都及び各区市町村のDX施策推進に寄与することを目的として設置

この記事は全2回の後半です。前半はこちら

令和3年10月18日に、「東京都・区市町村CIOフォーラム第8回座談会」として八王子市CIOと都CIOの対談を実施しました。

参加者(敬称略)
八王子市CIO:八王子市副市長 木内 基容子
八王子市デジタル推進室長:中嶋 徹
八王子市デジタル推進室情報管理担当主幹:小澤 寛
八王子市デジタル推進室デジタル推進担当主幹:倉田 大輔
八王子市CIO補佐官:内田 勝也
都CIO:宮坂 学
都デジタルサービス局戦略部長:深井 稔

デジタル時代の公民館?

新しい働き方とあわせ地域を支えていくコミュニティづくり

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木内
デジタルデバイドの対応として、市民1人1人が自分でサービスを使えるようになるのが目指す姿ですが、障害者の方など難しい面はあります。これまでは地域の事務所に来ていただいてサービスを提供していましたが、事務所に来ていただくこと自体、もうそういう時代ではなくなってくると感じています。
八王子市は、市内の中学校区単位で地域づくりをしています。中学校ならそんなに遠くない。なのでそこに来てもらえれば、操作代行をしたり、あるいはそこからアウトリーチで家までサポートをしに行ったり、そういうデバイド対策が可能なのではと考えています。
事務所が老朽化しているからといって同じような事務所を作るのではなく、例えば空き家や空きビルなども使って、そういうところにコミュニティステーションがあると良いのではないでしょうか。

宮坂:
デジタルを前提としたパブリックスペースに再編していくということですね。

木内:
職員のテレワークについて、実際自宅での仕事だと労務管理の課題もあります。サテライトオフィスならそのハードルを下げることができ、なおかつそこを地域のコミュニティステーションにできるのではないでしょうか。そこに地域の民間の方も集まってコラボレーションができるとよいと思います。

宮坂:
面白いですね!デジタル時代の公民館という感じで、新しい役割のスペースになるかもしれませんね。
テレワークは自宅の環境が整わなくて快適じゃないという方もいる。新しい時代のコワーキングスペースとして自宅の近くにそういったスペースがあるのは良いですね。

デジタルが距離を縮める

フラットな情報共有の在り方

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木内:
コロナでデジタル化の恩恵を受けたと感じたのは、Web会議でフラットな情報共有ができたことです。医師会や保健所や地域の中核病院など、Web会議で毎週意見交換ができました。Web会議だと対面では聞けないようなこともフラットに聞けたりして。その経験を活かし、ぜひ都の実務レベルの職員と市の職員が率直に意見交換できるような場があればと思っています。まず我々が距離感を縮めていく、そういうことができたらと思っています。

宮坂:
仲間としてフラットな関係になったほうが都民に対して良いサービスが提供できるはずです。デジタルツールは距離を縮めてくれるもの。CIOフォーラムから始まってこういう場をつくらせてもらいましたが、今後は実務者レベルのコミュニティも考えてみたいと思います。

―お時間も来たようですので、今回の座談会はこれで終了します。
貴重なお時間をいただきありがとうございました!

本取組については、今後も継続して実施する予定です。次回もお楽しみに!

執筆者:宮部 麻里子(デジタルサービス局戦略部戦略課)
編集:星野 惇(同上)

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