なぜ「東京」なのか?

私は香川県といういわゆる田舎出身である。

大学進学を機に東京にやってきて、そのまま東京生活が続いている、という状態だ。

偶に地元に帰ると高確率で聞かれる質問がある。

「なんで東京に行ったの?」

彼、彼女たちの疑問はもっともではある。

私の生まれた街、香川県は人口こそ少ないが、生活するには困らないだけの職や店はある。地元の友達も、地元の大学や関西圏の大学に行って、香川や関西地方で就職する子がほとんどだ。

それなのになぜ「東京」に行ったのか。

私自身、確かにどうして「東京」だったのだろうか、と
ふと疑問に思ったので、この機に自分でも理由を考えてみることにした。

日本で一番人とチャンスの多い街だから

言うまでもないが、東京は日本で最大の人口を誇る都市だ。

もちろん、学校の数も、人の数も、職の数も、イベントなどの数も多い。インカレのサークルというのも多く、学内外問わず様々な人と会う機会がある。

著名な人でも、コンタクトをとれば意外と会えたりすることもあるし、企業の数も多いので就職・転職などのチャンスも多い。
中には、まだ都市部にしかないような仕事もあったりする。

毎日毎週、探せばなにがしかのイベントをやっていたり、個展などがあったり、講演会やバザーもある。

そして何より、そこへアクセスすることが簡単なのだ。電車や地下鉄を使えば1時間もかからずに行けてしまうものがほとんどだ。

様々な経験のチャンスが多く、他のどの都市よりも刺激が多い街だと感じる。

日本で一番情報が速く、柔軟だから

例えば、海外で有名になった店だったり、海外でも適用された法律や制度が一番にやってくるのは間違いなく東京である。

海外で話題になった商品やサービスはすぐに試せるものが多いし、変化も多く、情報の更新も速い。

今まで生きてきた中では見たことも聞いたこともないような面白い経験ができたりする。

そして、変化が激しい分、その変化に適応できる人が東京には多い、というのが私の所感だ。

つまり、柔軟な人が多い。

多少個性的な意見を言ったとしても、
「ああ確かにそんな考えもあるかもね」
「それ、面白いね」
と言ってくれる人が多いのは間違いなく東京だと感じる。

変化や個性に柔軟な街なのである。

だからこそ、多少突飛なことをやっても驚かれず、素直に受け入れられるという安心感がある。

自分で生きていく力が身に着く

これは私の出身地も大きく関わってくるかもしれないのだが、東京に来てからは自分で生きていく力が身に着いたと感じることが多い。

地元から遠いので、親や実家に頼る、ということがほとんどない。

家事や引っ越し、公的手続きや就職など、全て自分一人で決めて行動しなければならない。

その結果、「自分で決めて行動する」という力が着いたように感じる。

情報収集の仕方や情報の選び方、行動力など地元にいたころにはなかった力が着いたと思う。

「自分一人でも生きていける」という自信にもつながって、私の場合はどんどんいろんなことに挑戦しようというモチベーションにもなった。

「一人で生きていける気がしない」
「身の回りのことを全部自分でやるなんて私には無理そう」

と思ってしまう人も多いと思う。

実際、私の友人もそう思う人は多かったし、私自身も上京するまではその不安が強かった。

しかし、実際に上京してみて感じるのは、

「案外どうにかなる」

ということである。

案外生活しているうちに人は慣れるし、本当に困ったときは助けてくれる人もいたりする。

私自身も、最初こそ不安だったが、まず行動してみて良かったと今になって本当に感じるものだ。

不安でも、まず行動してみるのはアリ

地方から上京するとなると、

「東京は怖い街なんじゃないか」
「自分一人で本当に生活できるのか」

といった不安を抱える人も多いと思う。

しかし、上京してみると案外そんな不安はすぐに消えてしまうことが多い。

もし住んでみて「自分には合わないな」と思ったら、別の場所へ行ったっていいのだ。

「やらない後悔」より「やった後悔」の方が後々自分にとっても未練の無いものになると思う。

もし、あなたが少しでも「上京しようかな」と思っているなら、私はとりあえずやってみることをおすすめする。

人生一度は一度きりしかない。

自分のやってみたいことがあるなら、まずやってみる方が、後悔の無い人生になると私は思うのだ。

Written by yuuun

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