初めての東京、あますっぱい思い出
初めてできた彼は、新卒で入社したレストランで働いていた男の子。
入社してから2年目の春、有名なショッピングモールに入っている”長崎ちゃんぽん”のお店への転勤を告げられた。
そして配属されてから数日が経ったのだけど、お客さんが一向にやってくる気配はなく、道ゆく人たちは足を止めようとすらしない。
そんなお店だったこともあり、平日はアルバイトとわたしの2名体制が多く、特に近くの大学に通う大学3年生の彼は、お小遣いを稼ぐため毎日シフトに入っていて、時間を消化するための“ちょうど