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「短編」 昔男ありけり。 名を立花たかしといった。 (N国党興亡史)
*見出し画像と本文は関係ありません
(これは、最近思い出したかのようにネットを騒がしている平塚正幸氏が、かつてN国党脱退でまた騒いでいる頃、あるユーチューブにコメントしたものです)
昔男ありけり。
名を立花たかしといった。
NHKを告発して、やめるはめになった。
パチンコで生計をたて、
病気にもなった。
男は復讐を誓った。
NHKの集金人から、
取り立てを守るという名目で党を立ち上げ、
ひとりで地べたから這いあがっていった。
とうとう国政政党までなった。
人気者まつこでらっくすにインネンつけて、
ユーチューブ登録を上げていった。
さらに上をめざそうとして、
じつは下っていった。
既得権益を批判していたのに、
いつの間にか党内部に、
既得権益がマンエンしていたのを許していたのだ。
さらに国政レベルで活躍しようとして、
何を勘違いしたのか、
票を集めようとデガラシ王子や釜掘リエモン、
キャバ嬢といった人気があっても実のないものに近づいていった。
ひそかに支持していた人は離れ、
逆に支えていた人を切り捨てた。
「自由にやっていい」といって、独裁的。
人一倍突破力があって、
人一倍管理能力がない。
男の目の入る範囲内では賢く振る舞えたが、
それを超えると教養のなさが出た。
未開人に似て、経験上、
仕掛けた獲物の罠は完璧なように、
だからひとりでなんでもやって、他人を信用しない。
アンビバレンツな持ち主だった。
元気があるかと思えば落ちこんだり、
にこやかに友だちになるかと思えば冷たく突きはなす。
お金に細かいかと思うと、
ほら吹きでもあった。
カルロス・ゴーンさん、N国党から出てください。
でもそんな男が、
アンチの人たちにとっては大好きな対象だった。
じつは、あこがれの一部だった。
男は、
いったい何者だったのか。
ひと言でいって、
いい人だった。
でも経理能力がある以上でも、以下でもない。
やがて、
移ろいやすい人や利害関係のある人は離れ、
マイペースの上杉さんは古巣に戻り、
お人好しの浜ちゃんは引き抜かれ、
女からも見切りをつかれ、そして誰もいなくなった。
最後には、
アンチの人たちに見守られながら、
ひとり荒野のなかで、
男の叫ぶ声がただ虚しく響きわたるばかりだった。
「NHKをぶっこわす」
昔男ありけり。
名を立花たかしといった。
もとNHKの経理係。
to a happy few (幸福な、少数の人たちのために)
(↑ カレを野に放したのが、立花たかしの没落の一歩だった)
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