ものがたり 「独立したぞうー 俺たちのマニフェスト•デスティニー」
(*Manifest Destiny <明らかな天命>とかいって、原住民たちを虐殺し征服していった、アメリカ人のお家芸的なご都合スローガン。
いまでは、タバコ禁煙、血圧高めはご用心、ビニール袋は環境に悪い、などのキャンペーン運動のスローガンにも適用されます。
いつもなぜか商売上手のアングロサクソン人にも似て、科学的根拠もさほどないのに、あたかも天命をおびたかのように、見た目の悪さを取りあげて、大衆受けする言葉を並ベながら、政令の前から抜かりなく、市民運動やテレビ局を使って、補助金がほしい大学教授をてなずけさせて、日ごろ寄付金などでお世話になっている大企業には、コンビニでタバコを買わせるようにも気をつかい、それから、そうそう製薬会社には日ごろのご支援金、いつもお世話になっています)
··· やがて
絶対王政から
市民革命を勝ちとったフランスは
市民とデモクラシーをかかげ
やがて、周辺諸国に海外征服に出て
ドイツとイタリアは全国統一して
国民と自立心をあおり
帝政をつくり
やがて、誇らしげに植民地支配主義にうって出て
イギリスから独立して
自由を勝ちとったアメリカは
やがて、抵抗する誇り高いインディアンを皆殺し、虐殺をして
しかたなく比較的従順なアフリカ黒人を引っ張ってきて、奴隷にし
インディアン同様
黄色人種に特有な、プライドの高いアジアの国々に
美しいマニフェストをかかげながら、インネンつけてシノギを広げ
絶対帝政のツアーリを打倒して
労働者の革命を起こしたロシアは
やがて、あたかも腐敗したカトリックに反対するプロテスタントのように
植民地主義に堕落した資本主義に反対するとかいって
勝手に、東ヨーロッパに進出して弟ぶんの国をつくり
いま
同じく絶対帝政の清をなぎ倒した
お隣の中国は
やがて、100年前
欧米からさんざんな目にあって、いやな思いをしたはずなのに
今度はじぶんたちが周辺国に無慈悲に進出して
先発のヨーロッパやアメリカ、ロシアのモノまねをするのだった
それから
すっかり忘れていました
徳川幕府を倒した明治維新はいままでの歴史が示すように
現体制を正当化させるために
前体制の悪いところを並べてたてて意気けんこうにやっていたものの
アメリカに負けちゃってスッカリ去勢され
アメリカン•インポテンツに成り下がり
国民の、意識と気持ちが常に合わせ鏡であるような
政治家や経済人に反映するのに似て
いつも強いモノにあこがれる子どもや大衆に似て
アメリカに追随するのだった
文学も、スポーツも、娯楽も
アメリカという名を出せば
カッコよく見え
ステータスに思えるのだという
あたかも古代ローマに征服された国家や原住民が
属国から上がってくる経済的利権で
優雅に
豊かな文化を享受しているローマ人にあこがれ
自らの本来の言葉も文化も忘れて
ローマに同調し真似をして
国家と同じように民族も亡びていった
そんなことを思い出させてくれるのだった
そして、誰も美しい言葉なんて信じなくなった
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