人生最後の感謝メール

人生の最後に感謝の気持ちを込めてこのメールを送ります。生前は大変お世話になりました。ありがとうございました。先に逝きますが、ゆっくりお越しください。あの世から幸せをお祈り申し上げます。サラリーマン時代の同僚から送られてきたメール。そして、直後に以下のメールが届く。「こんなメールを書きましたが心身共に元気ですし、近々逝く予定ありませんので心配しないで下さい。でも1ケ月も2ケ月もメールが届かない時は、もうこの世にいないと思って下さい」彼は独り身、前の会社では部長職まで務めた人物。経済的には余裕あるはずだし、悠々自適な生活を送っていると思っていたが、寂しいシニア生活を送っているようだ。兄弟は一人、その甥っ子姪っ子に財産を残したいと終活を始め、エンディングノートを作成しているらしい。彼のように親戚との交流が少なく、友達付き合いや新しいコミュニティへの参加も苦手な人の余生は、寂し過ぎて切ない。このようなシニアの人達が男女を問わず増えてきていると聞く。人生とは、幸せとは何かを改めて考えさせられる。

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